Vol.111  海藻食べて健康に

ヘルシーで機能性あふれる海藻

 ワカメなどの海藻は冬から春先にかけて生産が行われ、新物も順次、市場にお目見えするシーズンだ。海藻類は健康によさそうなイメージがあるが、実際どのような機能性があるのか探ってみたい。

腸内環境改善やインフル予防

理研ビタミンの吉永さんに聞いた

 乾燥カットワカメのパイオニアであり、「ふえるわかめちゃん®」シリーズでもおなじみで、ワカメを中心にその機能性などの研究も行っている理研ビタミン。

 同社が行ったワカメの機能性研究について、ヘルスケア事業部企画開発室企画グループの吉永恵子さんは「ヒト試験で腸内環境の改善効果、食後の血糖値・脂質上昇抑制効果、血圧とコレステロール低下効果が確認されている。腸内には体の免疫細胞の7割があるといわれており、腸内環境を整えることは免疫細胞にとってもよい環境といえるのではないだろうか」と話す。

 同社が実施したヒト試験では、乾燥ワカメの「ふえるわかめちゃん®」4グラムを水戻ししたものを毎日2週間にわたり便秘気味の女性に摂取してもらったところ、摂取前と比較してビフィズス菌の割合が25・8%から34・7%に上昇し、腸内フローラ(腸内細菌の集まり)が変化することが分かった。

ワカメ摂取でビフィズス菌が増加

 ワカメは乾燥重量で半量近くが食物繊維。免疫力アップでヨーグルトや納豆などが注目されるが、腸内でその効果をより発揮させるためには食物繊維が重要な役割を果たすといわれている。

 また、食事前にワカメを摂取することで食後の血糖値や脂質の上昇を抑制する効果も証明されている。血糖値試験ではワカメを食前・食事中いずれで摂取しても効果が認められたという。

 昨今、健康志向の高まりの中で人気急上昇のメカブ。粘り気が特徴だが、そこに含まれるフコイダンにインフルエンザ感染予防作用があるという。

 「高齢者にメカブのフコイダンを毎日300ミリグラム摂取してもらい、摂取開始後4週間目にインフルエンザワクチンを接種し、5週間後に抗体量を測定したところ、フコイダンを摂取していた方が産生される抗体量が上昇していた」(吉永さん)との研究結果を得ている。フコイダン300ミリグラムは大体、生メカブであれば40グラムほど。スーパーなどで販売されている生食メカブ1パックが大体40グラムなので、一日1パックを目安にするとよいだろう。フコイダンは「メカブ以外にもモズクやワカメ、ガゴメコンブ、マコンブ、アラメなどの褐藻類に含まれている」(同)のでメニューによって変えるとバリエーションも増える。

酢や魚と組み合わせて

 食後の血糖値の上昇を抑えるうえで、ワカメと酢を合わせた方がより効果的との報告もあるほか、動物実験の段階ではあるが脂肪燃焼に関わるカルニチンがワカメと魚油を一緒に取ることで増加することが分かっている。

 今回紹介したワカメやメカブ以外にもモズクやノリ、コンブなどもミネラルやカリウム、ビタミン類など体に必要な栄養素が豊富に含まれている。手軽に手に入り、保存もできる海藻をうまく利用することで、バランスのよい食生活を送り、健康維持につなげてほしい。

【メニューの一例】サバ缶とワカメのおろし和え

★食材(1人分)使用量

  • サバ(水煮缶詰)20㌘
  • ダイコン60㌘
  • 乾燥カットワカメ(乾燥のまま使用)0.5㌘
  • ミニトマト1個(10㌘)
  • 小ネギ0.5㌘
  • 青ジソドレッシング小さじ2杯(11.0㌘)

★作り方

  1. ①ダイコンはおろしておく。ミニトマトは4等分に切る。小ネギは小口切りにする。
  2. ②サバ水煮缶、ダイコンおろし、乾燥カットワカメ(乾燥のまま)を和える。
  3. 乾燥カットワカメ(乾燥のまま使用)0.5㌘
  4. ③乾燥カットワカメが戻ったら器に盛り付けて、ミニトマトと小ネギを飾り、青ジソドレッシングをかける。

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