【ととけん】2023年6月問題
Q1. 夏の塩焼きの定番魚で、骨がかたく「カジヤゴロシ」の異名をもちます。幼魚は皮のしま模様がくっきりしているので、ウリボウともいわれる魚を選びなさい。
[2022年(第13回)3級(初級)から]
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【解答】②イサキ
【解説】イサキは日本各地の沿岸に分布し、釣りの対象としても人気の夏を代表する魚。夏は脂がのっており、塩焼きはもちろん、刺身や洋食のムニエルやアクアパッツァにしてもおいしい。産卵期が旬と重なるイサキは、脂がのった身とともに白子や卵もポン酢や煮つけで味わえるが、産地限定の味だ。カジヤゴロシ(鍛冶屋殺し)とは骨が硬いので、骨がノドに刺さって亡くなった鍛冶屋がいたとの逸話からついた名前。幼魚は縞もようがイノシシの子のウリボウに似ていることから、ウリボウといわれる。
Q2. 1982年、東北新幹線開業と同時に誕生した“ 酔明”は、宮城県石巻市の水産会社の製品です。下線部にあたる、ハーフドライのおつまみの魚介を選びなさい。[2022年(第13回)2級(中級)から]
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提供:水月堂
【解答】④ほや
【解説】東北新幹線の車内販売でおなじみのホヤの乾燥珍味“ほや酔明”は、1982年の東北新幹線開業以来、40年の人気商品。宮城県産の旬のホヤに、食べやすく風味を活かした味付けをして、乾燥させたハーフドライの珍味。酒の肴にもってこいの、日本全国にリピーターのいる隠れた名品。海のパイナップルとも呼ばれるホヤは海底の岩などに着生する原索動物の一種で、殻は鮮紅色。グリコーゲンを含んでいるために、古来より活力の源として愛されている。
Q3. 「神戸出身の私の実家では『おいしい魚が食べたい』となれば、わざわざ電車に乗って魚の棚商店街まで買い出しに行っていました。県民にとっては“魚の聖地”のような場所です」 料理研究家の彼女がこう話す、お魚天国の街を選びなさい。
[2022年(第13回)1級(上級)から]
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【解答】③明石
【解説】この料理研究家が今でも、年に数度は東京から明石を訪れるのには理由があるという。「西の魚が大好き。鯛やタコが有名ですが、子どもの頃から慣れ親しんだアナゴ、ハモ、カレイ、カサゴ…。どれも東京では味わえない味と鮮度のものを堪能できます」 中心地にある「魚の棚」という商店街の名が示すとおり、お魚天国の街・明石。明石の魚の玄関口が、明石浦漁協の港。行われているセリも独特で、揚がった魚は生きたままカゴに入れられ、すぐに巨大なプールのような水槽へ。セリ直前まで海水の中で泳ぎ、値がつくと仲買いの水槽へ猛スピードで移される。鮮度をギリギリまで落とさないよう考えられたシステムだ。この港には年間100種以上の魚種が揚がる。明石海峡は魚のえさとなるプランクトンが豊富で潮の流れが速い。たっぷり栄養をとり、潮にもまれた魚は身が締まりうまみも強いのだ。明石海峡大橋の真下で獲れるタイをはじめ、目の前の明石海峡で揚がった魚介が一年を通して集まる。
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