【ととけん】2021年9月問題
Q1.大星、小星といっても星座のことではありません。すしダネに天ぷらにと、江戸前には欠かせないある貝の貝柱の呼び名です。正式名をバカガイというこの貝を選びなさい。[2016年(第7回)3級(初級)から]
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【解答】➀アオヤギ
【解説】アオヤギの標準和名のバカガイは、潮の満ち干や砂地の変化に敏感にすむ場所を替えるため“場替え”からとも、水揚げ時に足をダラリと出している様子がだらしなく、バカっぽく見えることからともいわれている。貝柱は小柱ともアラレともよばれ、ひとつの貝に大、小、ふたつの貝柱があり大星、小星と呼んでいる。
Q2.魚を数える単位には日本人の暮らしに密着したものがあります。江戸時代、米の代わりにたくさんとれる海産物で年貢を納めることもありました。米と同じ石(こく)という単位で数えられた魚を選びなさい。[2017年(第8回)2級(中級)から]
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【解答】➀サケ
【解説】石(こく)を用いて数える魚にはサケ、マスがありサケ40尾、マス60尾で一石とする。豊臣秀吉による太閤検地以降、江戸時代において年貢はおもに米を石高で換算し納めていたが、米の代わりに海産物で納めることもできた。サケ、マスは米に匹敵するほど重要な海産物であったことがうかがえる。ちなみに一石は大人1人が1年に食べる米の量に相当するという。
Q3.秋の彼岸のころ、季節の到来を告げるフグの初競りが専用市場で行われます。「袋競り」という独特の方法でフグが落札される、この市場を選びなさい。[2018年(第9回)1級(上級)から]
➀唐戸市場
➁長門市場
➂南風泊(はえどまり)市場
➃萩しーまーと
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【解答】➂南風泊(はえどまり)市場
【解説】フグの取扱量日本一で知られる山口県下関市彦島の南風泊市場は、日本でただひとつのフグ専用市場だ。毎年秋の彼岸の頃にシーズンの到来を告げる初競りが行われる。夜が明けきらない午前3時30分ごろ、始まりを告げるベルが鳴り、競り人の「ええか、この魚はどうか」といった威勢の良い掛け声が響き渡る。仲買人が黒い袋の中で競り人の指を握って値段を決める独特の「袋競り」で次々と値段が決まっていく。南風泊市場を運営するのが、観光客も引き寄せている?唐戸市場。?長門市場は下関を代表する市民市場で、下関漁港で水揚げされた鮮魚を中心に、クジラ、ウニ、フカの湯引きなどディープな食材も扱う。?萩しーまーとは萩港に隣接する人気の道の駅だ。
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