【ととけん】2021年10月問題
Q1. 漁師のあいだで、この雲があらわれるとイワシが大漁になると昔からいわれる“鰯雲”。地方によっては鱗雲、鯖雲とも呼ばれますが、これらの雲があらわれる季節を選びなさい。[2018年(第9回)3級(初級)から]
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【解答】➂秋
【解説】秋の空、日に日に空が高くなると、雲の表情も秋めいてくる。秋空の主役となるのは、さざ波のような、あるいは小石を敷きつめたような小さな白雲。魚のウロコのように思えるところから鱗雲と呼ばれ、鰯雲、鯖雲とともに俳句の秋の季語だ。漁師たちには、こういった雲があらわれるとイワシが大漁になる前ぶれとされる。低気圧が近づく前にこうした雲がよくあらわれるといい、イワシが天気の異変を予感して動きが活発になるともいわれる。
Q2. 全国一の養殖ブランド魚の出荷量をほこる鹿児島県長島町には、この出世魚にあやかった「○○奨学金」というユニークな奨学金制度があります。回遊魚である○○の魚を選びなさい。[2019年(第10回)2級(中級)から]
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【解答】➂ブリ
【解説】この奨学金制度を実施しているのは、鹿児島県長島町。この町の漁場で養殖される「鰤王」は、地元漁協の努力とこだわりが生んだ世界にほこるブランド魚。稚魚から出荷まで漁協主導による管理型養殖を実践し、品質の統一化に向けて漁協のオリジナル飼料を与えるなど、徹底したこだわりで高品質を保っている。長島町オリジナルの「ぶり奨学金制度」は、出世魚で回遊魚のブリにちなみ、学校卒業後、地元リーダーとして活躍してほしいとの願いを込めて名づけられたもの。
Q3. 全国主要漁港の2019年の水揚量では第3位ながら、水揚高(金額)では4年連続1位となりました。冷凍を主体にしたマグロ類が金額の54%、カツオが同44%を占める、この漁港を選びなさい。[2020年(第11回)1級(上級)から]
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【解答】➁焼津
【解説】2019年の全国主要漁港の水揚量は、1位:銚子、2位:釧路、3位:焼津、4位:長崎、5位:石巻。一方、水揚高(金額)は、1位:焼津、2位:福岡、3位:長崎、4位:銚子、5位:境港。水揚量=水揚高とならないのは、水揚げされる魚種の単価が異なるから。冷凍カツオ・マグロの一大水揚げ基地の静岡県の焼津漁港は、前年より金額で7%減少したものの昨年(2019年)、4年連続で全国1位の水揚高を記録した。水揚量で7割近くを占めるカツオが金額で44%、3割の水揚量のマグロ類が金額では54%にもおよぶ。カツオ・マグロはほとんどが遠洋竿釣り船や海外まき網船の冷凍もので、冷凍カツオは長年の間、日本一の水揚数量を誇っている。
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