【ととけん】2019年11月問題
Q1.11月14日?15日に行われる天皇陛下の皇位継承儀礼のひとつ「大嘗祭(だいじょうさい)」に焼津名産のある水産加工品が献上されました。この水産加工品は古くから縁起物として祝いの席に用いられてきましたが、その中でも焼津産は逸品中の逸品。この水産加工品を選びなさい。 [3級(初級)から]
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【解答】?かつお節
【解説】焼津には弥生時代から続くカツオの歴史がある。焼津神社周辺の宮之腰遺跡から当時の集落の人々がカツオを獲って食べていたとされる遺物が発見されている。また、古文書『駿河国正税帳』(奈良の正倉院保存)にも、焼津が煮堅魚(かつお節のルーツ)の特産地として記録されている。今回献上されるかつお節は半年の期間、天日干しとカビづけを丁寧に繰り返し仕上げた極上の本枯節の中から、さらに色、形が良いものを桐の箱に詰めた。毎年11月23日に皇居で行われる新嘗祭の神饌用のかつお節も焼津鰹節水産加工業協同組合から献上している。
Q2.佐賀県唐津市の秋祭り“くんち”にはこの魚が欠かせません。11月初旬には多くの家庭でくんち料理で客をもてなします。大きな姿煮が主役となるこの魚の標準和名を選びなさい。[2011年(第2回)2級(中級)から]
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【解答】?クエ
【解説】クエのことを九州では一般にアラと呼ぶ。くんち料理の主役クエは、大勢の人に振る舞えるように30kg以上の大物でもてなす家も。小さいものでも60cmを超えるクエは、くんち料理に欠かせない。11月に福岡で開催される大相撲九州場所で力士たちがたのしみにしているご馳走といえば、クエを使う“アラ鍋”。クエは大型魚のわりに繊細で一度食べたら忘れない味だ。
Q3.海で生まれて川で成長することから“日本の上海蟹”ともいわれるこのカニを使った大分県宇佐地方の郷土料理に“がん汁”があります。カニを殻ごとすり潰してからこし、高菜を入れたしょうゆ味の汁です。がん汁に使うカニを選びなさい。[2012年(第3回)1級(上級)から]
?サワガニ
?タイワンガザミ
?ヒラツメガニ
?モクズガニ
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【解答】?モクズガニ
【解説】大分県の駅館川で獲れたモクズガニ(地元ではツガニという)を使う。現在はあまり獲れず、家庭の食卓にのぼることも少なくなったとか。カニを生きた状態ですり潰すことがおいしい“がん汁”に仕上げるコツ。秋から春までが旬。
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