Vol.41  KIRIMIちゃん./魚食普及に救世主か

子供たちに人気のKIRIMIちゃん.

  今や国民的人気キャラクターのくまモンやふなっしー。水産業界でこれほどまでに人気のキャラは残念ながら見当たらないが、自社開発のキャラクターを実に450以上も抱えるサンリオから新しく生まれた「KIRIMIちゃん.」がカワイイ?と今、話題だ。20代を中心に、10代から30代の若年層に人気急上昇中だというが、「何?魚じゃなくて切身なの?」と突っ込みを入れたい気持ちはさておき、今後いろいろな場面で活躍が期待される「KIRIMIちゃん.」にちょっと魚食普及のお手伝いを託してみませんか?

「KIRIMIちゃん.」誕生

「魚食推進キャラクターにすることが最終目標」と笹田課長代理

 サンリオといえば、子供から大人まで、日本のみならず世界をも魅了し続けるハローキティのキャラクターをはじめとした癒やし系のキャラクターを生み続ける会社。昨秋、サンリオでは異例の食べ物をテーマに新たに開発したキャラクター全20組の中から、一般人気投票、商品購入実績などで本格商品化するキャラを決める“食べキャラ総選挙”を実施し、見事「KIRIMIちゃん.」が1位に選ばれた。

 1月のツイッター開設からわずか3か月で5万人のフォロワーを突破し、現在はすでに8万人を超えている。

 メディア部全社マーケティング課の笹田稔人課長代理は、「当社の中でも、このKIRIMIちゃん.という食べ物をキャラクターとしていること自体が異例だし、メジャーデビュー以来、こんなにも早く商品化が決まり、前倒しで販売開始して、売り切れ続出というのも異例」と話す。

若者に人気が魚食のカギに

 何といっても見逃せないのは、このキャラがツイッターというSNSにより人気が急拡大している点と、サンリオがターゲットとしている20代、30代のコアな層はもちろんのこと、10代にも人気であるという点。「KIRIMIちゃん.」は朝な夕なに、公式ツイッター上で日常的なつぶやきをする以外にも、時折「おいしく焼いてね」「おいしく食べてね」などとつぶやく。フォロワーはなんとなく、「今日は魚を食べてみようか?」ということにもなる。

 サンリオは今月、大阪と神奈川の2か所で、初の水産関連イベント「KIRIMIちゃん.と楽しく地引網を引こう♪」を実施した。応募者は30代、40代のファミリー層からの応募が最も多くみられ、「認知が広まっていると実感している」と笹田さん。

最終目標は魚食推進キャラクター

 8月には18アイテム、11月には22アイテムのグッズ販売が予定されている。また、有名レーベルからの楽曲発表が予定されているほか、数々のイベントも決まり始めている。ぜひ、ここはKIRIMIちゃん.に単なるキャラクターとしてだけではなく、魚食の一翼を担ってもらいたいという願いは都合がよい話だろうか。

 笹田さんは「皆さんの目に触れる機会がどんどん増えることがキャラクターの成長にもつながるので、水産関係のイベントには積極的に出たい。最終的には、魚食推進キャラクターになることが目標」と迷わず断言。将来の魚食を担う子供たちの人気者として、その活躍に期待したい。

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