【ととけん】2020年2月問題
Q1.古来、日本人の暮らしに欠かせない存在だった魚介類。それゆえ、魚介にまつわる話から誕生した言葉がたくさんあります。淡水魚のカジカ漁が語源となった言葉を選びなさい。[3級(初級)から]
?いなせ
?グチをこぼす
?ゴリ押し
?ホラを吹く
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【解答】?ゴリ押し
【解説】川にいるカジカの漁は、多くの人が横一列になり川底にわら束をこすらせながら無理やり網の中へ追い込むことから、強引にものごとを押し通すことを表す「ゴリ押し」の語源になった。?「いなせ」は若者が威勢よく粋である様子を表し、ボラの若魚イナが語源。 江戸時代の魚河岸の若者の髪型が、ボラ(イナ)の背ビレに似ていたことから「鯔背銀杏(いなせいちょう)」という言葉が生まれた。?「グチをこぼす」は、シログチがググっと鳴く様子がブツブツとグチをこぼしているように聞こえることから、?「ホラを吹く」は巻き貝を表す法螺(ほら)が「ホラふき」の語源。貝の中が洞(ほら)穴のように空洞で吹くと大きな音が出ることから、大げさに言うことを指す。
Q2.「如月王(きさらぎおう)」はその名のとおり厳寒の2月頃が旬で、富山県の魚津港に水揚げされる25?を超える大型のものに付けられるブランド名。愛嬌のある長い顔が特徴的で「長ハゲ」ともいわれるこの魚を選びなさい。[2013年(第4回)2級(中級)から]
?ウマヅラハギ
?ツボダイ
?ノロゲンゲ
?マトウダイ
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【解答】?ウマヅラハギ
【解説】ウマヅラハギは名前のとおり、長い頭部が馬に似ていることから。「魚津寒ハギ 如月王」は魚津市が漁協などとともにブランド化したもの。これまで大量に漁獲されたにもかかわらず評価の低かったウマヅラハギを品質管理の徹底や流通経路の開拓により、高級プレミアム魚として売り出すことに成功した。ちなみに?マトウダイは的鯛のほか馬頭鯛とも書き、こちらも馬に似た長い顔が特徴。
Q3.私たちが最もよく口にしているカツオは本ガツオ(標準和名:カツオ)ですが、ほとんどカツオが獲れない日本海側ではカツオといえば、この魚のことをいいます。とくに寒い時期の刺身は魚通をうならせるほどの、このカツオを選びなさい。[2015年(第6回)1級(上級)から]
?スマ
?ハガツオ
?ヒラソウダガツオ
?マナガツオ
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【解答】?ヒラソウダガツオ
【解説】味の良いカツオながら、産地で限定的に食べられるヒラソウダガツオの旬は秋から冬。日本海にほとんどカツオがいないため、カツオといえばヒラソウダガツオをさすことが多い。?スマ、?ハガツオも秋から冬にかけて脂がのり、この時季の刺身はカツオに劣らぬともそれ以上とする声も。?マナガツオは、カツオのいない瀬戸内海でカツオに見立てたという説をもつカツオとは別種の魚。
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