2026年2月27日(金)

<記者席>命からがら帰ってきました

2025年3月27日

 ◎…(株)メイプルフーズが近年販売に注力している商材の一つが、チュニジア産のワタリガニ。業務用スープやソースの製造、販売大手のキスコフーズ(株)の森山智春取締役商品本部長は、メイプルの戸恒徹司社長と現地の加工場などの視察にも訪れた。「どうせ行くなら」とドバイを経由。「世界一の高さを誇るブルジュ・ハリファにどうしても行きたくて、気温48度Cを記録するドバイの町を御年83歳の戸恒社長を連れ回してしまった」と告白。「命からがら帰ってまいりました」。

 ◎…実際に見聞きし考えが変わった魚にまつわる話をした料理家の和田明日香さん。一例がゲノム編集でタイなどを増肉する技術の普及を進めるリージョナルフィッシュ(株)への取材だった。「遺伝子操作なんて気持ち悪い。神様のやること」と思うことをそのままぶつけたところ、「豚も牛も鶏も野菜も今はゲノム操作で人間が食べやすい形に作り変えられている」と指摘され、その分野で遅れている魚でやって「何がいけないのか」と聞き返されたという。「私が未熟な反応だった。誰かが魚を食べるきっかけになればありじゃないか」と現在の考えを語った。

 ◎…道の2025年度サケ・マス人工ふ化放流計画で、サケの放流数が6000万尾余り削減されることが決まった。委員の質問に答え、道総研さけます・内水面水産試験場の卜部浩一研究主幹は「放流数が少なくなることは増殖事業にとって大きな痛手だが、これまではあまりに多くの稚魚を抱えていたため、放流適期をずらすことすら難しかった」と指摘。「逆手に取るという言い方は適切でないかもしれないが、少ない種苗をより効果的に放流しやすい環境が整ったということも事実。餌環境が悪い中でも生き残りのいい大型の稚魚を適期に放流していくことについて現地への情報提供や技術指導をより強化していかなければならない」。(札幌)

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