2026年4月13日(月)

<魚食にっぽん>とにかく暑い!! 味の素の「五季そうさまプロジェクト」が発足 vol.174

2025年7月28日

ボリューム感を出した「夏越え秋鮭ガパオ」(料理写真はいずれも書籍「何もしたくない日のまだなつレシピ」から)
ボリューム感を出した「夏越え秋鮭ガパオ」(料理写真はいずれも書籍「何もしたくない日のまだなつレシピ」から)
 年々暑さ厳しく、さらに残暑の期間も伸びている昨今。これまで秋とされてきた時期もまるで夏のような暑さで、流通サイドからも「この時期に何を売ったらよいのか」と困惑する声も漏れ聞こえてくる。そのような状況の中、今年、味の素(株)が気候変動の影響で長引く夏と食材の旬の変化に着目した新プロジェクト「五季そうさまプロジェクト」を発足した。プロジェクトの立案者である同社食品事業本部の山﨑誠也さんに、立ち上げのきっかけや取り組みについて話を聞いた。

長引く夏を楽しみながら栄養も取る

 気象庁が2月に発表した2025年夏の予測によると、6~8月の気温は全国的に平年より高く、今年も猛暑の予想だ。昨年は過去最多の猛暑日の日数を記録。暦上、秋と呼ばれてきた10月も暑い日が続き、最初の真夏日から最後の真夏日までの期間が129日間と1年の約3分の1が暑い日だった。その影響で食材の旬のズレや生活者の食意欲の減退、体調の変化などさまざまな変化が出てきている。

食材の旬の変化にも注目

山﨑さんに聞いた
山﨑さんに聞いた
 そこで同社は今年3月に「五季そうさまプロジェクト」を発足。まだ夏のような暑さが続く9月から10月上旬までの時期を5番目の季節として「まだなつ」と名付け、この時期を楽しく快適に過ごし、手軽に栄養も取れるような食の提案や、気候の影響で旬がズレた食材にも着目し、「まだなつレシピ」の提案を行っている。プロジェクトサイトは「公開からアクセス数が急上昇し、下がることなく高いアクセス数が続いている」(山﨑さん)と注目度の高さをうかがわせる。

暑くても食べやすく、作りやすい料理を提案「よだれかつお」
暑くても食べやすく、作りやすい料理を提案「よだれかつお」
 レシピは、暑い日でも作りやすく、食べやすい、さらに今までなかった個性的なメニューを展開。和の食材に合い、手軽にうま味のある料理が出来上がる「ほんだし ®」を組み合わた第1弾は「夏越え秋鮭ガパオ」など5品を開発。現在、レシピ数は約50を数える。「秋鮭ガパオ」は「ほんだし ®」のカツオ節の香りとそのほかの調味料のスパイスで食欲をそそる味わいに仕立て、ボリューム感もありスタミナも出る。調理はフライパン一つで炒めるだけの手軽さだ。サケやブリ、カツオなど水産物を使ったレシピも多数あり、最近手に入りづらくなっているサンマは缶詰を使い、秋を感じる料理を提案している。

 48レシピを掲載したレシピ本「何もしたくない日のまだなつレシピ」((株)大和書房)が8月20日に発刊予定で、7月23日から予約も始まっている。

「エビピラフ」
「エビピラフ」
 「社会の困り事を解決するために考えてできたのがこの取り組み。共感も得られやすく、協力企業も増えている」(山﨑さん)と、9月には大手量販店とタイアップした売場の企画も予定されている。山﨑さんは「時季外れに大量に水揚げされて行き先が困っているような魚介類があれば、ぜひ声を掛けてほしい。漁連や漁協、生産者の人とも一緒にできることがあるかもしれない。レシピ開発だけでなく、売場展開に至るまでトータルでサポートしていけたら」と話す。

 スポーツマンでもある山﨑さんは「魚は良質なタンパク質が豊富で、たくさん食べても太らない素晴らしい食材。魚種もたくさんあるので、いくら食べても飽きることがない」と水産物の魅力を説く。プロジェクトでは趣旨に賛同する企業や団体も募集している。

「タンドリーシシャモ」
「タンドリーシシャモ」
 夏場の食欲減退は食品業界にとっても痛手だ。新たな季節感を楽しみながら消費につなげる取り組みは、食に関わる業界にとってもプラスになる。今後の展開に期待だ。

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