2026年2月27日(金)

ととけんにチャレンジ VOL.110

2026年2月24日

Q1、クエやブダイなどワイルドな地魚がとれる和歌山県南部では、海のギャングとも呼ばれる魚を開いて寒風にさらしている光景が冬の風物詩です。干して揚げ煮などで味わうこの魚をえらびなさい。

 (1)ウツボ

 (2)エイ

 (3)ハモ

 (4)フグ

Q2、「ごまめの魚まじり」や「ごまめの歯ぎしり」といった慣用句の“ごまめ”は、実力のないつまらない者のたとえに用いられています。この“ごまめ”の素性を選びなさい。

 (1)エビ

 (2)カタクチイワシ

 (3)ドジョウ

 (4)マダイ

Q3、三陸沿岸の人々に愛される「どんこ」はクセのない白身で上品な味わいゆえ、味噌汁や鍋ものの具として好まれます。また“肝あってのどんこ料理”といわれるほど、肝がキモになるこの魚の正体を選びなさい。

 (1)アオメエソ

 (2)ケムシカジカ

 (3)チゴダラ

 (4)メヌケ



答え

Q1→ (1)ウツボ

ウツボのから揚げ 提供:伊藤柚貴
ウツボのから揚げ 提供:伊藤柚貴
ウツボは大きな口とするどい歯をもちどう猛な姿から、海のギャングともよばれるが、その見た目からは想像もできないまっ白でクセのない身の持ち主。和歌山県紀南地方では冬になるとウツボをひらき干物にし、食べるときはあぶったり、素あげにしたりする。気温があがると干物にしにくいため、寒風にさらされるウツボは紀南の冬の風物詩である。ウツボの刺身やたたきはプリプリで上品な味。から揚げにするとコラーゲン豊富な皮はもちもちになり、ふわふわでジューシーな身はうまみがつよく、まさに知る人ぞ知る絶品の味わい。

Q2→ (2)カタクチイワシ

「ごまめ」とは五万米と書く、カタクチイワシの素干しのこと。またはそれを炒り煮つけた料理。かつてカタクチイワシを干して肥料「ほしか(干鰯)」を作っていた。ほしかは稲作に絶好の肥料であり、五万米(豊作のこと)も収穫できることから、ごまめと呼ばれるようになった。縁起ものとして正月の膳を飾る「田作」も、もとは田をつくるほしかの別名。

「ごまめの魚まじり」とは、つまらない人間がすぐれた人の中に、不相応に混じっていること。「雑魚の魚まじり」「えびの鯛まじり」とも。「ごまめの歯ぎしり」は、力の弱い人が身のほどもわきまえず強い人に立ち向かっても、どうにもならないこと。「どじょうの地団駄」ともいう。

Q3→ (3)チゴダラ

目がまん丸で口が大きな愛嬌顔。そしてヌルッとしている一風変わった「どんこ」は、チゴダラの地方名。ゆっくり泳ぐ姿がどんくさいから、またはどん欲に何でも食べるからどんこ(鈍子)と呼ばれている。クセのない白身で上品な味わいゆえ、味噌汁や鍋物の具として好まれる。淡泊な味は産後の肥立ちに良いとされ、体力回復の食材としても食されてきた。秋から冬の旬になると「どんこ」はスーパーや鮮魚店に並び、家庭料理としても親しまれる。地元の人々に愛される冬の定番「どんこ汁」は、大根、人参、じゃがいもを大きめに切って煮た後、ぶつ切りにしたどんこの切り身と濃厚で脂肪分のある肝を入れて煮込み、豆腐を入れ味噌で調味し最後にねぎを加える。淡泊な身に肝が溶け込んだ濃厚な汁がからんで絶妙な味を醸し出す。どんこの料理には肝が欠かせず、生の身をたたいて肝であえた「どんこの肝たたき」も人気のひと品。田野畑村に伝わる正月料理「どんこなます」は新鮮などんこを焼いて身をほぐし、肝も焼いて味付けし大根おろしとまぜ、酢で味をととのえる。もちを食べる時には欠かせないという。 “大きな口からたくさん入って、小さな尻から出ていきにくい”お金が貯まる縁起魚ともいわれ、陰暦10月20日の恵比寿講に尾頭付きのどんこ汁を神前に供え豊漁を祈願した。岩手県南部の気仙地方では現在もこの風習が続いている。

どんこの標準和名は最近まで「エゾイソアイナメ」といわれ、よく似た魚に「チゴダラ」がいると考えられていたが、2019年に発表された論文で、これら2種に「種の上で違いはない」ということが明らかになり、先に種名(学名)がつけられたチゴダラに一本化され、エゾイソアイナメという名前は「チゴダラの新参異名」ということになった。

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