<魚屋新時代>魚河岸中與商店武蔵小山店・後編 丸魚との距離を縮める
2025年8月25日

魚を売るポイントは?
対話で考える献立 声をかけてお得に
魚食文化の衰退につながる「魚離れ」を食い止め、さらには反転させようと、魚食普及の最前線である鮮魚小売の現場は日々、あらがい続けている。その激戦地にあえて身を投じた、将来の魚食を担うことを期待された“新時代”の魚屋を追った。
どんなものが食べたいか、人数は、今晩の食卓に使うのかなどのやりとりから、メニューを一緒に考える。あるいは「どう食べたらおいしいか」の質問に答える。大きい魚は半身売りも可能。声を掛けた方がお得だと、常連さんは心得ているようだ。聞けば同社の販売指導員が、対面販売の店舗を回り、店員を育成しているという。
丸魚は四季折々、産地により獲れる魚種も味も異なる。見慣れない魚も多く並ぶが、興味を示した人には「白身でクセのない魚。こうして食べたら」と提案も、積極的に行う。
魚食を広げる工夫は?
同じ魚を姿を変えて多様な食べ方で提案

店の奥へ進むと、同じ魚がサク取りや切身で並び、パックの刺身や寿司、惣菜なども含め多様な食べ方を提案する。その土地ならではの食べ方でも味わってもらおうと、調味料や地元商品を交えることもあるそうだ。
そのうえで毎月1回くらいのペースで、マグロの解体ショーとサク取り販売も実施。お客さんと魚の距離を近づけ、飽きさせない工夫を凝らしている。
持ち帰り寿司も豊富だが、全アイテムの中の比率は、百貨店の店舗よりも少ない。吉田課長は「ここが伸びしろ」と勘案する。路面店ならではの手頃な価格帯で、百貨店同様に豊富な種類のコーナー作りを展望している。
=見どころプラスワン=

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