2026年2月27日(金)

<魚屋新時代>角上魚類草加店・後編 新しい魚との接点増やす

2025年10月27日

中村店長
中村店長
 鮮魚専門チェーン店「角上魚類」を経営、展開する角上魚類ホールディングス(株)は2024年2月、埼玉・草加市に5年ぶりの新規出店を果たした。代名詞といえる鮮魚の対面販売や、刺身、寿司、惣菜の店内調理といった角上魚類の強みを発揮しながら、さらに魚を食べたくなる仕掛けを講じる中村慶店長に話を聞いた。

魚を売るポイントは?

黄色い帽子の達人「親切係」に聞こう

 店内どの売場にもいてくれて「少しでも困ったら、いつでも質問できる」という店員の身近さも、角上魚類が支持される理由の一つといえる。そのうえで「親切係」と書かれた、黄色い帽子をかぶる店員がいたら、迷わずに相談をしてほしい。

迷ったら黄色い帽子の「親切係」に尋ねよう
迷ったら黄色い帽子の「親切係」に尋ねよう
 “魚のコンシェルジュ”の位置付けだ。中村店長によると5年以上の勤務経験があり、魚の知識は豊富、接客もしっかりできると店長が判断した人を指す。約90人が働く同店でも、4人しかいないスペシャリストだ。「親切係」に相談することも、おいしい魚を食べるコツといえる。

 連日、圧倒的な量の魚を捌き、切り揃える技術力で生まれた商品もある。クロマグロの「すじトロ」は、中トロのように脂が多く、味もよいが筋が多い部位だ。筋外しの手間はあるが、その分仕入れ値が抑えられ、お得な価格で販売できる。

魚食を広げる工夫は?

新しい魚も知って「食べたい」を促す

積極的に声を掛け、なじみの薄い魚も味を知る機会をつくる
積極的に声を掛け、なじみの薄い魚も味を知る機会をつくる
 取材日は生ホッケが大量に並んでいた。産地で干物に加工されることが多く、丸魚の姿で見る機会はまれだ。店内で開き販売したが、すぐ脇にホットプレートを用意し、塩焼きの試食を呼び掛けた。なじみの薄い魚を仕入れたら「まずは味を知り、興味をもってほしい」と、提案する。

 刺身盛り合わせにも「新しい味を知ってもらいたい」と、多彩な魚を盛り込む。中村店長は部門長に「面白い魚をどんどん推して」と声を掛ける。「売れ行きが悪かったら売り方を変えてみる」というスタンスだ。

 鮮魚売場に並ぶ魚を、惣菜でも販売する。惣菜コーナーの商品を気に入り「もっと食べたい」と、翌日に丸魚で再挑戦する人もあるそうだ。

 惣菜の魚も仕入れは鮮魚と同じ。そのため、アジフライ一つとっても、仕入れ値を反映して価格は変わる。「面倒ではあるが、それが強み。安く仕入れられたらその分、お客さまに還元したい」と、魚好きを喜ばせている。

=見どころプラスワン=

 「豊漁巻刺身」は、巻物にあるべき酢飯がない。新鮮な魚数種類を、ノリで巻いた。上から下まですべてが魚。あえて食感のある魚種や部位も混ぜて、口の中で長く味わえるよう計算しているという。豪華絢爛(けんらん)、ひと口でおいしさと贅(ぜい)択さを堪能できる。

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