2026年2月27日(金)

<魚屋新時代>魚河岸中與商店武蔵小山店・前編 デパ地下から路面店舗へ

2025年7月28日

 百貨店を中心とした鮮魚専門店の経営や卸売業を営む中島水産(株)が、新業態店舗で展開している魚河岸中與商店。このうち、2023年に東京・品川区で開業した武蔵小山店は、同社グループで初の路面店となった。都心にあって魚屋感が満載の同店について、小売営業本部の吉田学課長に聞いた。

店舗のコンセプトは?

常時25~30種 丸魚が稼ぎ頭

 魚食文化の衰退につながる「魚離れ」を食い止め、さらには反転させようと、魚食普及の最前線である鮮魚小売の現場は日々、あらがい続けている。その激戦地にあえて身を投じた、将来の魚食を担うことを期待された“新時代”の魚屋を追った。

連日、多種多様な丸魚が並ぶ対面販売コーナー
連日、多種多様な丸魚が並ぶ対面販売コーナー
 武蔵小山商店街パルム内の同店は、入った瞬間の魚屋感に圧倒される。多種・大量の丸魚が並ぶ対面売場と、お勧めをアピールする店員の掛け声。デパ地下店舗の印象が強い中島水産グループの印象とは異なる手法で、魚好きを喜ばせる。

 吉田課長は「常時25~30種の丸魚を並べるよう心掛けている」という。売り上げ構成比で、トップが丸魚というから驚きだ。

 開店当初からこのボリュームだったわけでない。対面販売の特徴を生かし、お客さんとの会話の中から献立づくりをサポートしてきた。三枚おろしなどの一次加工は無料。こうした気配りが丸魚へのハードルを下げ、扱いを徐々に増やした。

 豊洲市場を中心に全国の産地バイヤーともつながる中島水産のネットワークを生かして、日々さまざまな魚を集荷、毎日通っても飽きることがない。

他店にない強みは?

地域に密着した毎日使える店に

武蔵小山商店街パルム内に誕生した、中島水産グループ初の路面店
武蔵小山商店街パルム内に誕生した、中島水産グループ初の路面店
 圧倒的な品数を扱えるのも、路面店ならではの強み。店内には丸魚や切身、サク取りした鮮魚のほか、刺身、塩干、冷凍、寿司、弁当、惣菜などおよそ1000点ものアイテムが揃う。魚が食べたくなった時は同店へ行けば、十分に満足な買い物ができるはずだ。

 「系列店で食べたあの魚を、ここでも食べたい」とのリクエストを受け、採用したこともある。地域の人たちにもカスタマイズされ、客層は若い人から家族連れ、高齢者までさまざま。多くの世代に支持されている。

 路面店タイプの魚河岸中與商店は、今年3月にハッピーロード大山商店街(板橋区)、4月に糀谷商店街(大田区)にもオープンした。同様に丸魚の対面販売を行っている。毎週土曜日に丸魚を買いに来て、家で調理する小学生もいるそうだ。

 開店から3年目になる店舗運営について、吉田課長は「地域密着型で毎日来て、使っていただける店にしたい」と意欲を示した。

=見どころプラスワン=

 間口からは想像できないほど、奥行きのある店舗の最奥には、「旬コーナー」を設けて、産地や季節のお勧めを提案している。取材日には水揚地で加工し、凍結せずに輸送したチルドのカツオタタキを販売。生ガツオのもちもちした食感が特徴的だ。

関連キーワード

画像の配置
Example Page
画像の配置
画像の配置
画像の配置
画像の配置
Example Page
画像の配置
画像の配置
画像の配置
画像の配置
画像の配置
画像の配置
画像の配置
画像の配置
公式アカウント
home

トップ

text

紙面見本

person

マイページ

search

検索