<魚屋新時代>角上魚類草加店・前編 魚に特化、単独店の強み
2025年9月29日
魚食文化の衰退につながる「魚離れ」を食い止め、さらには反転させようと、魚食普及の最前線である鮮魚小売の現場は日々、あらがい続けている。その激戦地にあえて身を投じた、将来の魚食を担うことを期待された“新時代”の魚屋を追った。

中村店長 鮮魚専門チェーン店「角上魚類」を経営、展開する角上魚類ホールディングス(株)は2024年2月、埼玉・草加市に5年ぶりの新規出店を果たした。代名詞といえる鮮魚の対面販売や、刺身、寿司、惣菜の店内調理といった角上魚類の強みを発揮しながら、さらに魚を食べたくなる仕掛けを講じる中村慶店長に話を聞いた。

対面販売で魚を丸ごと食べるハードルを下げる 鮮魚対面コーナーは2か所設けた。入り口に近い側は調理の少ない、そのまま渡しの貝類などが主体。一次処理の注文が多い魚類は、バックヤードに接した店舗奥に配置した。双方を見比べられる配置で、「あれもおいしそう」と目移りする。
丸魚との距離を縮めてくれるのが、店員との直接会話だ。選んだ魚を無料で捌いてくれるうえに、包丁の技術だけでなく調理にも精通している。見慣れぬ魚でも、提案される献立で「食べてみたい」とその気にさせる。
下処理を依頼した人には必ず、頭や骨の「アラをお持ち帰りしますか」と声を掛ける。「味噌汁にすると、いいダシが出ますよ」「じゃあいただきます」といった会話が、日常的に交わされている。

動線の初めのショーケースで出迎える大型魚。捌ける技術も同店の強み お店に入って最初に出合うショーケースには、大型の鮮魚がお迎えする日もある。取材した日は8・6キロの天然カンパチと出合った。刺身で販売して頭と骨は展示、存在感を見せつける。前週末は72キロのマハタだった。
中村店長は「私の趣味です」ときっぱり。バイヤーに「大きな魚はウチに持ってきて」と頼んでいるそうだ。「『すごい、でかい』と言ってもらえたら私もうれしい。エンタメとして、特に新しいお客さんに印象付けたい」と教えてくれた。こうした売り方ができるのも、角上魚類の強みだ。
店内は先行する系列店以上に、広い通路幅を確保している。通常店と同様のスペースにして、商品の点数を増やす選択もあった。だが小さい子供と一緒に家族でカートを押しながら、ゆっくり買い物ができるように配慮した。「品出し(補充)も頻繁に行える」とし、来店者と従業員の双方に魅力ある店舗設計となっている。

鮮魚のイメージが先行する角上魚類だが、西京漬を筆頭とする自家製の漬魚も人気商品だ。味はもちろん、食べ応え満点の厚みに圧倒される。個包装の冷凍販売も始めた。「自宅に常備しておきたい」「贈答にも使えないか」という声を反映している。

店舗のコンセプトは?
対面販売を2か所に 1尾食べ切る提案も
草加店はテナント出店ではなく、単独店として展開している。そのため店内は、魚介類と関連する商品のみ。客は魚を目がけて来店する。
丸魚との距離を縮めてくれるのが、店員との直接会話だ。選んだ魚を無料で捌いてくれるうえに、包丁の技術だけでなく調理にも精通している。見慣れぬ魚でも、提案される献立で「食べてみたい」とその気にさせる。
下処理を依頼した人には必ず、頭や骨の「アラをお持ち帰りしますか」と声を掛ける。「味噌汁にすると、いいダシが出ますよ」「じゃあいただきます」といった会話が、日常的に交わされている。
他店にない強みは?
でかい魚がお迎え 通路幅は広く確保

中村店長は「私の趣味です」ときっぱり。バイヤーに「大きな魚はウチに持ってきて」と頼んでいるそうだ。「『すごい、でかい』と言ってもらえたら私もうれしい。エンタメとして、特に新しいお客さんに印象付けたい」と教えてくれた。こうした売り方ができるのも、角上魚類の強みだ。
店内は先行する系列店以上に、広い通路幅を確保している。通常店と同様のスペースにして、商品の点数を増やす選択もあった。だが小さい子供と一緒に家族でカートを押しながら、ゆっくり買い物ができるように配慮した。「品出し(補充)も頻繁に行える」とし、来店者と従業員の双方に魅力ある店舗設計となっている。
=見どころプラスワン=

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