水産業を経済学的視点からひもとくと何が見えてくるのか。東京大学大学院農学生命科学研究科に籍を置く阪井裕太郎准教授が、感覚的な判断に陥りがちな水産業の課題を最新の経済学研究を基に論理的に分析し、水産業の将来のヒントを描く。(編集・中島)
2026年7月1日
伝わるラベル表示 魚食離れが続く中で、水産物の魅力をどのように消費者に伝えるかは重要な課題である。2024年度水産白書によれば、食用魚介類の一人一年当たりの消費量は01年度の40・2キロをピークに減…
2026年4月14日
2020年施行の改正漁業法により、日本の漁業管理は大きな転換点を迎えた。最大持続生産量(MSY)ベースの資源管理が導入され、総漁獲可能量(TAC)管理を基本とする枠組みへの移行が進められている。併…
2026年1月26日
自然フィールド実験 前回の記事では、「地元産」という言葉の価値について、一般消費者を対象に実際の支払いを伴う実験を行った研究を紹介した。このように、現実の購買行動に近い文脈を明示した実験は「フレーム…
2025年11月5日
曖昧な情報の効果 「地もの」「地魚」「地酒」といった単語に引かれて商品を買ったり居酒屋で注文したりした経験が誰しもあるだろう。だが、これらの言葉の定義が何かと聞かれた時にすぐに答えられるだろうか。何…
2025年8月19日
洋上風力発電は気候変動対策の切り札として期待される一方、漁業者にとっては「これまで自由に使えていた海に突然制限がかかる」現実でもある。同じ海を複数の産業が利用する中で、利害の衝突をどう調整すべきか…
2025年6月5日
きょうのご飯をいつもと同じ店で食べるか、それとも新しい店を試してみるか、というような選択は、われわれが日常的に経験するものだ。これは「探索(exploration)と利用(exploitation…
2025年3月14日
漁業者の生活水準はどの程度なのだろうか。このシンプルかつ重要な問いに対して、実は明確な答えが見当たらないというのが私の所感だ。今回はこの点について検討してみたい。 2023年度水産白書をみると…
2025年1月17日
水産加工場数の減少が著しい。漁業センサスによれば、2003年に1万1465あった水産加工場は23年には5967と半減した。われわれは漁業者の苦境に目を奪われがちだが、実は加工業者の方が厳しい状況に…
2024年12月3日
近年、マイクロプラスチックが海洋生態系や人体に与える影響について世界的に懸念が高まっている。プラスチックはわれわれの生活に欠かせない材料だ。だが、その多くは人間が焼却処分しない限り分解されずに自然…
2024年10月21日
漁業者はなぜほかの仕事ではなく漁業を仕事に選ぶのだろうか。この問いは昔から多くの研究者を引き付けてきた。漁業というのは特殊な仕事だ。かつては「3K(危険・汚い・きつい)」という表現で語られることも…
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NEW海なし県で魚食推進、城西大・医療栄養学科 vol.185
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