<魚屋新時代>渡辺鮮魚店・前編 異なるニーズに2店舗で対応
2025年5月26日

新潟県屈指の繁華街、古町の東側に位置する本町通商店街には、この春に「優良経営食料品小売店等表彰」で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた鮮魚店がある。近隣の2店でそれぞれ違った品揃えを展開する一方、一貫して仕入れに妥協せず、地元の信頼を獲得してきたのが(有)渡辺鮮魚店だ。5代目の小嶋修平社長に話を聞いた。
店舗のコンセプトは?
高くても「よいものを」

2023年に移転オープンしたかわいらしいイラストが目を引く広々とした新店舗では、主に卸売と加工を行っている。大きな活魚水槽も備えて小さな市場のように機能し、近隣のプロたちが早朝から続々と買い付けに訪れる。また加工面では、一流の魚と元料理人という経歴をもつ従業員の技を合わせた商品を展開している。
対して、もう一方の店舗は刺身や切身といった消費者向けの販売が中心となっている。店頭にはスーパーマーケットに並ぶような大衆魚ではなく、プロが扱うような一級品がほとんどを占める。取材当日も一切れ950円の肉厚な本マスや、一切れ500円のギンダラの西京漬などが並んでおり、「高くてもおいしいものはしっかり需要はある」と教えてくれた。
魚食を広げる工夫は?
おいしさ手軽さ加工品で

新店舗では、マイナス60度Cで凍結可能な急速冷凍機と真空包装設備を有している。それらを活用した冷凍加工品は消費者からも評価が高く、ラインアップも徐々に増えてきた。店側にとっても変わらぬ品質で保存・提供できるため、自慢の魚をロスなく販売できるのは念願だったという。
小嶋社長は「店に並んだ魚一尾にしても漁業者をはじめ、物流業者、市場関係者など多くの人々が関わっている。いつも感謝の念を抱いているが、消費者に魚を喜んで食べてもらうことで、少しでも恩返しができればと思っている」と笑顔で語った。
=見どころプラスワン=

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