北海道産フグ “地産地消”道半ば 自治体で活用支援の動き
【札幌】北海道で近年、漁獲が増加しているフグ。各地では活用に向けた動きがみられているが、道内での流通や消費は限定的で、“地産地消”は道半ばだ。
根室管内羅臼町では3月、マフグを使った創作料理を提供する「羅臼ふぐフェア」が初開催された。主催した大地みらい信用金庫(根室市)によると、5日間の期間中に町内の飲食店やホテル7か所で計718食を提供、約86万円を売り上げた。「平日で地元客が中心だったが、予想以上の好評だった」と手応えを話しており、今秋には観光客向けにも企画する予定だ。
また、オホーツク管内の斜里町と網走市は、今年度から「ふぐ処理者認定試験」の費用助成事業をスタートさせた。道や研究機関も後押しを進めており、道は10月の試験の受験定員を従来の48人から100人へと倍増。道総研網走水産試験場(紋別市)は、消費拡大を目指してマフグを使った即席麺の加工技術開発に乗り出している。
水揚げが増加した22年に札幌市へ加工場を進出させた(株)岡崎水産(本社・東京)は、道産マフグを年間300~500トン扱うが、道内への出荷は1割未満にとどまる。
道産マフグは他地域のフグに比べ大型で取引先からの評価は高い。道内にも魅力を伝えるため、居酒屋などの飲食店や量販店に向け、マフグのから揚げなどを提案し販路を拡大している最中だ。同社の岡崎利彦社長は「道内でのフグの認知度を向上させるためには、まず魅力を知ってもらうことが大切だ」と話す。
農林水産省の漁業・養殖業生産統計によると、道のフグ類の漁獲量は19年に石川県の519トンを抜き、747トンで初めて日本一となった。21年から1434~1990トンと、1000トン台で推移。24年は2998トンと過去最高を記録した。25年は2600トン(速報値)で、全国(6200トン)の41・9%を占めた。
根室管内羅臼町では3月、マフグを使った創作料理を提供する「羅臼ふぐフェア」が初開催された。主催した大地みらい信用金庫(根室市)によると、5日間の期間中に町内の飲食店やホテル7か所で計718食を提供、約86万円を売り上げた。「平日で地元客が中心だったが、予想以上の好評だった」と手応えを話しており、今秋には観光客向けにも企画する予定だ。
また、オホーツク管内の斜里町と網走市は、今年度から「ふぐ処理者認定試験」の費用助成事業をスタートさせた。道や研究機関も後押しを進めており、道は10月の試験の受験定員を従来の48人から100人へと倍増。道総研網走水産試験場(紋別市)は、消費拡大を目指してマフグを使った即席麺の加工技術開発に乗り出している。
認知度向上が販路拡大のカギ
一方で、市場の流通現場には課題が横たわる。札幌市中央卸売市場の卸、丸水札幌中央水産(株)では生食用のマフグドレスを年間2~3トン取り扱うが、現在の出荷先はフグの需要がある下関など西日本が中心だ。近年の秋サケなどの価格高騰を受け、相対的に安価なフグに興味を示す道内の小売店も増え始めているというが、担当者は「道内の需要が薄く、どうしても本州中心になってしまう」と明かす。価格は現在キロ1600~1800円ほどで、フグの水揚量が増加する以前に比べて、人件費などのコスト高が理由で300円ほど値上がりしている。水揚げが増加した22年に札幌市へ加工場を進出させた(株)岡崎水産(本社・東京)は、道産マフグを年間300~500トン扱うが、道内への出荷は1割未満にとどまる。
道産マフグは他地域のフグに比べ大型で取引先からの評価は高い。道内にも魅力を伝えるため、居酒屋などの飲食店や量販店に向け、マフグのから揚げなどを提案し販路を拡大している最中だ。同社の岡崎利彦社長は「道内でのフグの認知度を向上させるためには、まず魅力を知ってもらうことが大切だ」と話す。
農林水産省の漁業・養殖業生産統計によると、道のフグ類の漁獲量は19年に石川県の519トンを抜き、747トンで初めて日本一となった。21年から1434~1990トンと、1000トン台で推移。24年は2998トンと過去最高を記録した。25年は2600トン(速報値)で、全国(6200トン)の41・9%を占めた。
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