2026年2月27日(金)

<魚屋新時代>北海道すなお水産・後編 生産地をともに魚を盛り上げる

2025年4月28日

 東京ドームまで歩いて十数分。東京・本郷の大通りから1本入った路地裏で、2016年に開業した。店名の通り北海道の魚介類に強く、そのうえで全国の漁港にも広く深いネットワークをもつ。仕入れた魚が投稿されるフェイスブックとインスタグラムを読むだけで楽しい、荒木是郎店長を訪ねた。

魚を売るポイントは?

人と魚に光を、個性を楽しむ

 取材日には北海道・寿都から生ホッケが到着した。大きいもので2キロにもなるのだが、特筆すべきはその太り方。「横綱ホッケ」と命名された通りのフォルムだ。脂乗りが尋常ではなく、そのまま塩焼きにしてもうまい。同店には液体急速凍結機も備える。真空パックにして急速凍結する寄生虫対策まで施して刺身に。魚がもつ個性を楽しませてくれた。

圧倒的なフォルムの北海道・寿都産「横綱ホッケ」
圧倒的なフォルムの北海道・寿都産「横綱ホッケ」
 北海道標津町を拠点とする「波心会」(はしんかい)とともに、選抜したブリを一切の血を残さず処理して仕立てた『砲弾鰤 ®』で商標登録した。1尾の魚に自信と誇りをもって向き合う漁業者を応援し、自身の感想にお客さんの反応もフィードバックしながら、一緒に製品を作り上げる。

 「一生懸命な人とは自然発生的につながっていく」との言葉通り、荒木店長を介してキラリと光輝く存在になった魚も数多い。

魚食を広げる工夫は?

出合いは必然? 迷ったら購入を

 家業が魚屋だったわけでもなく、師匠ももたずに、なぜこの地で新たに魚屋を始めたのか。「店舗で借りられる物件がここしかなかった。気合だけで始めたようなもの」と明かすが、偶然にも周囲には病院が多く、医療関係のお客さんが増えていった。「おいしい魚を食べたい」「魚をおいしく食べてもらいたい」という需給バランスが合致し、現在に至っているという。

丸魚や切身、1点盛りが主体だが、少量多品種の「ちょい盛り」も人気
丸魚や切身、1点盛りが主体だが、少量多品種の「ちょい盛り」も人気
 定休日(水曜日が基本)を除き日更新される交流サイト(SNS)には、あふれんばかりの熱量で「こんな魚を仕入れた」の喜びと、「絶対オススメ」の思いがつづられる。「“3尾だけ”ってあったから」と、来店を急ぐ常連さんもいた。

 遠征により自ら開拓した産地からの直送便が多く、店に行くたびに「初めての魚」に出合える。それだけに、定番として提供できる鮮魚は限られる。おいしそうと思った時が買い時。「ある時に食べましょう」と、SNSや店頭で呼び掛ける。



=見どころプラスワン=

 店内には水槽が2つある。7度Cの北海道と、15度Cくらいの本州の海を再現した。2つの水温があるため、活魚も扱いやすい。特に冷水槽では毛ガニやアイナメなどが泳ぎ、子供たちの楽しみでもあるという(取材時は不具合で魚が不在でした)。

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