水経・UMITO共催シンポ開催 水産未来に向け活発な討議
2025年3月5日






シンポジウム「水産未来2025」((株)水産経済新聞社、(株)UMITO Partners共催)が3日、東京・千代田区の海運クラブで開催された。「未来を創る連携とヒント」をテーマに4つのセッションを通じて議論を深め、漁業、経済、地域社会が協力して「ウミとヒトのポジティブな関係性」を築き、環境回復型漁業の実現と持続可能な成長の道筋を探った。石破茂首相からは、スマート水産業や海業の推進を政府としても支援していきたいなどとする応援のビデオメッセージが寄せられ、熱い議論が展開された。
「ヒント1『藻場』を『連携』で生かす」では、佐賀・唐津市で潜水をしてコツコツと藻場再生をしてきた漁業者と唐津市役所が地域と社会をつなぐ連携役となり、海づくりを応援していることなどが紹介された。
「ヒント2『連携』が生む『流通』の成長」では、沖縄・恩納村のモズク漁業と北海道広尾町のコンブ端材の商品化に関して、生産者と流通業者の取り組み事例を紹介。流通業者が「生産者の方と同じ目線を合わせて連携していくことが必要」と強調した。
「ヒント3『国産』価値の再構築」では、今の成功者も最初からうまくいっていたわけではなく、さまざまな工夫を重ねてたどり着いた経緯を語りながら、「漁業経営者は、魚を獲ることだけでなく、経営についてももっと勉強すべきでは」と提案した。
「ヒント4『担い手たち(若者)』の力」では、JF全国漁青連の阿部誠二会長がファシリテーターを務め、若手漁業者同士が討論。各地の生産者の代表らは、先輩漁業者との関係について、「反対されることも多いが、自分たちが若手漁業者の中核となった今思うのは、結局はまず先輩漁師の理解を得る方が近道だということ。その方が連携がうまくいくし、物事がスムーズに動くようになる」など、漁業者同士の連携も重要だと指摘した。
(株)水産経済新聞社社長の安成就三、(株)UMITO Partnersの村上春二代表の主催者あいさつに続き、自民党水産総合調査会の小泉進次郎会長は「海洋環境のすさまじい変化に対し、日本の水産政策が追い付いているか。この問題意識がいちばんだ。水産に関係する皆さんの力を総動員し、一緒に盛り上げたい」と強調。地元の神奈川・三浦市が海業発祥の地であることも紹介しながら「水産の世界にも多様なプレーヤーに参加していただきたい。よりよい政策になるようがんばっていく」と訴えた。
引き続き、第1部同様に石破茂首相のメッセージが流され、協賛団体であるJF全漁連の坂本雅信会長の祝辞を内田珠一専務が代読し「シンポは人と人の縁をつなぐ重要な役割を担っており、(問題解決に向け)考えるヒントになる」と祝辞。大日本水産会の枝元真徹会長は「皆さまの連携の輪が広がり、日本の水産業が発展することを祈念する」と述べて乾杯、和やかな歓談へと移った。
交流会には農林水産省の滝波宏文副大臣、庄子賢一大臣政務官、山本佐知子政務官のほか、横山信一財務副大臣、武部新文部科学副大臣、舞立昇治参院農林水産委員長、鈴木貴子自民党水産部会長、森健水産庁長官ら国会議員や行政関係者が多数出席。最後は漁村女性セミナーから途中合流した全国漁港漁場協会の髙吉晋吾会長が中締めした。
第1部:パネルディスカッションはこちらから。
「ヒント1『藻場』を『連携』で生かす」では、佐賀・唐津市で潜水をしてコツコツと藻場再生をしてきた漁業者と唐津市役所が地域と社会をつなぐ連携役となり、海づくりを応援していることなどが紹介された。
「ヒント2『連携』が生む『流通』の成長」では、沖縄・恩納村のモズク漁業と北海道広尾町のコンブ端材の商品化に関して、生産者と流通業者の取り組み事例を紹介。流通業者が「生産者の方と同じ目線を合わせて連携していくことが必要」と強調した。
「ヒント3『国産』価値の再構築」では、今の成功者も最初からうまくいっていたわけではなく、さまざまな工夫を重ねてたどり着いた経緯を語りながら、「漁業経営者は、魚を獲ることだけでなく、経営についてももっと勉強すべきでは」と提案した。
「ヒント4『担い手たち(若者)』の力」では、JF全国漁青連の阿部誠二会長がファシリテーターを務め、若手漁業者同士が討論。各地の生産者の代表らは、先輩漁業者との関係について、「反対されることも多いが、自分たちが若手漁業者の中核となった今思うのは、結局はまず先輩漁師の理解を得る方が近道だということ。その方が連携がうまくいくし、物事がスムーズに動くようになる」など、漁業者同士の連携も重要だと指摘した。
<第2部交流会>交流会には多数の国会議員、小泉会長「皆さんの力を総動員」
シンポジウム後に開かれた第2部の交流会には、若手漁業者代表や、浜の女性たちをはじめ、多数の国会議員や業界団体幹部が集まり、水産業の未来に向けてさまざまな立場の人が多様な意見を交わした。(株)水産経済新聞社社長の安成就三、(株)UMITO Partnersの村上春二代表の主催者あいさつに続き、自民党水産総合調査会の小泉進次郎会長は「海洋環境のすさまじい変化に対し、日本の水産政策が追い付いているか。この問題意識がいちばんだ。水産に関係する皆さんの力を総動員し、一緒に盛り上げたい」と強調。地元の神奈川・三浦市が海業発祥の地であることも紹介しながら「水産の世界にも多様なプレーヤーに参加していただきたい。よりよい政策になるようがんばっていく」と訴えた。
引き続き、第1部同様に石破茂首相のメッセージが流され、協賛団体であるJF全漁連の坂本雅信会長の祝辞を内田珠一専務が代読し「シンポは人と人の縁をつなぐ重要な役割を担っており、(問題解決に向け)考えるヒントになる」と祝辞。大日本水産会の枝元真徹会長は「皆さまの連携の輪が広がり、日本の水産業が発展することを祈念する」と述べて乾杯、和やかな歓談へと移った。
交流会には農林水産省の滝波宏文副大臣、庄子賢一大臣政務官、山本佐知子政務官のほか、横山信一財務副大臣、武部新文部科学副大臣、舞立昇治参院農林水産委員長、鈴木貴子自民党水産部会長、森健水産庁長官ら国会議員や行政関係者が多数出席。最後は漁村女性セミナーから途中合流した全国漁港漁場協会の髙吉晋吾会長が中締めした。
第1部:パネルディスカッションはこちらから。
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