[1120]「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会」の結果について

2022年12月7日

 10月4日から6日まで、「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会」がウェブ会議形式で開催されました。会議には、日本、米国、カナダ、中国、韓国、パラオ、フィリピン、バヌアツ、フィジー、NZ、台湾(計11か国・地域)ほか、関係する国際機関、NGOの代表などが参加しました。

 わが国からは、高瀬美和子水産庁資源管理部審議官(わが国代表)ほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産資源研究所および関係業界の関係者が参加しました。

 会議では、北太平洋ビンナガの漁獲戦略や北太平洋メカジキの保存管理措置について議論が行われ、以下の事項に関し、11?12月に開催されるWCPFC年次会合への北小委員会の勧告が合意されました。勧告の内容は以下のとおりです。

 (1)北太平洋ビンナガの漁獲戦略

 中長期的に適用される北太平洋ビンナガの管理枠組みを定めた漁獲戦略案。

 【北ビンナガの漁獲戦略の概要】

 目標管理基準値(TRP):漁業がなかった時に期待される親魚量の45%を残す漁獲係数

 閾管理基準値(ThRP):漁業がなかった時に期待される親魚量の30%

 限界管理基準値(LRP):漁業がなかった時に期待される親魚量の14%

 (2)北太平洋メカジキの保存管理措置

 北太平洋メカジキの漁獲努力量(漁船隻数、操業日数など)を基準年(2008?10年)より増加させない。

 (水産庁国際課)