[1145]大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

2024年2月27日

年次会合の結果について

メバチTACは昨年同に

ヨシキリ割り当ては削減

 今回は昨年11月13日から20日まで、エジプトで開催された、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第28回通常会合(年次会合)の結果についてお知らせします。

 会合には、加盟52か国・地域中、日本、欧州連合(EU)、米国、カナダ、中国など47か国・地域の参加があり、わが国からは、太田農林水産省顧問(ICCAT政府代表、パネル2議長)のほか、水産庁、外務省、経済産業省、水産資源研究所などから関係者が出席しました。

 主な結果は次の通りです。

1.熱帯マグロ(メバチ)の資源管理措置

 漁獲可能量(TAC)および国別割当量、まき網の集魚装置(FADs)規制などについて議論が行われました。その結果、2024年のメバチのTACは昨年の62,000トン(わが国割当は昨年と同様13,979.84トン)を継続することとなりました。また、FADs操業の禁漁期間も、昨年と同じ1月1日~3月12日を継続することとなりました。

2.北ビンナガの資源管理措置

 TACを23年の37,801トンから24~26年は47,251トンに増加させることが合意されました。わが国は、引き続き、メバチ漁獲量の4.5%に北ビンナガの漁獲量を抑える努力規定が適用されます。

3.北メカジキの資源管理措置

 24年のTACは昨年の13,200トン(わが国割当は昨年と同様842トン)を維持することが合意されました。

4.北南ヨシキリザメの資源管理措置

 北資源については、科学委員会からの勧告を受けて、TACを23年の39,102トンから24年は30,000トンに削減することに合意しました。わが国割当も4,010トンから3,012トンに削減されます(わが国の22年漁獲量は1,772トン(漁期年))。

 南資源については、科学委員会からの勧告を受けて、TACを23年の28,923トンから24年は27,711トンに削減することが合意されました。

 なお、国別割当が新たに設定された結果、わが国割当は1,520トンとなりました(わが国の22年の漁獲量は1,078トン(暦年))。

5.次回会合

 次回年次会合は、24年11月にキプロスで開催される予定です。

(水産庁国際課)