[1146]「日ロ漁業委員会第40回会議(日ロ地先沖合漁業交渉)」の結果について

2024年3月5日

相互入漁の漁獲割当4万4000㌧

日本漁船は総隻数585隻

 昨年11月27日から12月6日までウェブ会議で「日ロ漁業委員会第40回会議」が開催され、漁獲割当量などの操業条件などについて妥結しましたのでお知らせいたします。(※「日ロ漁業委員会」は、1984年に発効した「日ソ地先沖合漁業協定」に基づいて設置されているものです。)

 この会議では毎年、翌年の日ロ双方の二百カイリ水域における相互の漁船の漁獲割当量などの操業条件などについて協議しています。今回の会議には日本側からは魚谷水産庁資源管理部長ほか、外務省、水産庁、北海道庁、関係する漁業団体の関係者、ロシア側からはヤコヴレフ露連邦漁業庁副長官ほか、外務省、連邦漁業庁、連邦保安庁国境警備局などの関係者が出席しました。

 今回の会議では、2024年の日ロ双方の二百カイリ水域における相互の漁船の操業条件などについて協議が行われました。協議の結果、次の内容で妥結しました。

1.24年の日本二百カイリ水域におけるロシア漁船の

  操業条件

 (相互入漁)

 (1)漁獲割当量  44,000トン(前年50,000トン)

 (2)主な魚種別の割当量

   サバ    32,000トン(前年40,000トン)

   マイワシ  10,000トン(前年8,000トン)

   イトヒキダラ 2,000トン(前年同)

 (3)総隻数79隻(前年89隻)

 (4)ロシア漁船に対する操業規制

  サバ・マイワシを対象とするロシア漁船につ

  いて、

  (ア)新たに、宮城県の金華山から福島県南端

    まで(北緯38度18.79分から北緯37度0分

    まで)の距岸13マイル以内の海域の操業を周

    年禁止。

  (イ)新たに、岩手県北部から福島県南端まで

    (北緯40度34.65分から北緯37度0分まで)

    における同時入域隻数を制限(8隻以内。

    茨城県沖は6隻(前年5隻)以内。)。

  (※)茨城県沖15マイル以内の周年操業禁止、日本

    水域全域における3月16日から11月14日

    までの操業禁止などは前年同を維持。

2.24年のロシア二百カイリ水域における日本漁船の

  操業条件

 (相互入漁)

 (1)漁獲割当量44,000トン(前年50,000トン)

 (2)主な魚種別の割当量

   サンマ 25,824トン(前年31,824トン)

   スルメイカ5,619トン

        (前年同)

   マダラ  3,200トン

        (前年同)

 (3)総隻数585隻(前年同)

 (有償入漁)

 (1)漁獲割当量マダラな

  ど694.66トン(前年同)

 (2)総隻数22隻(前年同)

 (3)見返り金約2,694万円

        (前年同)

(水産庁国際課)