[1137]南インド洋漁業協定(SIOFA) 第10回締約国会合の結果について

2023年9月14日

VMS情報集約で合意
メロ管理措置の適用海域拡大

 今回は去る7月3日から7月7日まで、対面(モーリシャス)およびウェブ会議形式で開催された「南インド洋漁業協定(SIOFA)第10回締約国会合」の結果についてお知らせします。

 南インド洋漁業協定(SIOFA)は、南インド洋の公海において、カツオ、マグロなどの高度回遊性魚種などを除く漁業資源の管理を行う国際協定です。メンバーは日本、中国、豪州、韓国、フランス、モーリシャス、セーシェル、クック諸島、タイ、欧州連合(EU)および台湾の11か国・地域です。

 わが国はこの協定水域において、遠洋底びき漁船2隻・遠洋底はえ縄漁船1隻が、キンメダイおよびメロなどを漁獲しています。今回の会議には、全メンバー(11か国・地域)の参加があり、わが国からは野村農林水産省顧問のほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構、業界関係者が出席しました。

 会議の結果は以下の通りとなっています。

1.SIOFA船舶監視システム(VMS)の設置

 協定水域における漁船活動の監視などに活用するため、SIOFA事務局において、全船で設置が義務化されているVMSの情報を集約することなどが合意されました。実施時期は今後決定されます。

2.メロにかかる管理措置の適用海域の拡大

 メロの漁獲上限や操業制限などの管理措置が設定されている2海域のうち1海域(デルカノライズ)について拡大することが合意されるとともに、当該1海域の適切な漁獲上限に関して科学委員会の助言を求めることなどが合意されました。

3.次回会合

 令和6年(2024年)7月に韓国で開催される予定です。

    (水産庁国際課)