[1122]南インド洋漁業協定(SIOFA)第9回締約国会合の結果について

2023年1月26日

■既存漁場図の継続審議、海鳥混獲措置は拡大

 昨年7月4日から8日まで、対面(レ・ユニオン≪仏領≫)およびウェブ会議形式で「南インド洋漁業協定(SIOFA)第9回締約国会合」開催されましたのでその結果についてお知らせします。
 SIOFAは、南インド洋の公海において、カツオ、マグロなどの高度回遊性魚種などを除く漁業資源の管理を行う国際協定です。メンバーは日本、中国、韓国、豪州、フランス、モーリシャス、セーシェル、クック諸島、タイ、欧州連合(EU)、台湾の11か国および地域です。
 我が国はこの協定水域において、遠洋底びき漁船2隻・遠洋底はえ縄漁船1隻が、キンメダイ、メロなどを漁獲しています。
 今回の会議には、全メンバー(11か国および地域)の参加があり、我が国からは、野村農林水産省顧問のほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構および業界の関係者が出席しました。
 会議の結果、以下の決定がなされました。
 1.底魚資源の既存漁場図(フットプリント)の継続審議
 昨年3月の科学委員会において作成された底魚資源の管理措置の検討の基礎となるフットプリントを暫定的に承認し、技術的な調整などについて、今年の科学委員会で議論することとなりました。
 2.浮きはえ縄船への海鳥混獲回避措置の拡大
 科学委員会の勧告に基づき、本協定の対象となる浮きはえ縄船に対して、インド洋まぐろ類委員会(IOTC)と同様の海鳥混獲回避措置を導入することが合意されました。現在は、底はえ縄船などに対してのみ、海鳥混獲回避措置が義務付けられています。
 3.次回会合
 令和5年(2023年)7月にモーリシャスで開催される予定です。
(水産庁国際課)