宮城養ギン、一段高で発進

2024年3月29日

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石巻魚市場で初水揚げされる宮城県産ギンザケ(28日午前5時)

 宮城県産の養殖ギンザケが28日、石巻魚市場(株)で今年初めて水揚げされ、キロ1200円を超す高値で取引された。漁海況の不安定化で前浜鮮魚が、世界的なインフレと円安で輸入凍魚がともに逼(ひっ)迫し、品質と供給の両面に安定した宮城産への引き合いが集中。周囲を「高い」と驚かせた昨年を1~2割上回り、過去最高水準に達した。物価高が続く中とはいえ、値頃感を打ち出すのは難しい相場で、末端までスムーズな消化が図られるか注目される。

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 石巻市鮎川浜で養殖に取り組む生産者1人が5・2トン(約3500尾)を水揚げした。すべて氷〆品で、石巻魚市場が清浄殺菌海水氷で迅速処理した独自ブランド「金華ぎん」として入札にかけた。目回りは1・5キロだった。[....]