宮城養ギン高値発進、キロ1100円台で取引

2023年3月6日

石巻魚市場で初水揚げされる宮城県産ギンザケ(3日午前5時30分)

 宮城県産の養殖ギンザケが3日、石巻魚市場で今年初めて水揚げされ、キロ1100円を超す高値で取引された。競合するチリ産が下げに転じた影響を懸念する声もあったが、鮮度と品質に優れた宮城産の人気は別格。新型コロナウイルスの流行が下火となり、経済活動が活発化したこと、鮮魚の供給が全般に細っていることも加わり、1000円台連発で関係者を驚かせた昨年からさらに上昇した。買受人には逆ざやを心配する声もあったが、生産者には「物価高の中で何よりの励み」と声を弾ませる滑り出しとなった。

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 石巻市鮎川浜で養殖に取り組む生産者一人が7・1トン(約5000尾)を水揚げした。すべて氷〆品で、石巻魚市場が清浄殺菌海水氷で迅速処理した独自ブランド「金華ぎん」として入札にかけた。一尾当たりの重量は1・2~1・5キロが主体だった。[....]