[1069]大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)年次会合の結果について

2019年3月6日

 今回は昨年11月12日から19日まで、クロアチア共和国のドブロブニクにおいて開催されました大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第21回特別会合(年次会合)の結果についてお知らせします。

 今回の会合には、日本、EU、米国、カナダ、中国、ブラジル、南アフリカなど45か国・地域の参加があり、我が国からは、太田水産庁資源管理部審議官の他、水産庁、経済産業省、国際水産資源研究所などから関係者が出席しました。

 今回の年次会合の主な結果は次のとおりです。

1.熱帯マグロ(メバチ、キハダ)の資源管理措置

 2019年以降の漁獲可能量(TAC)および国別割当量やまき網のFAD(集魚装置)規制などについて議論が行われましたが、合意に至らず、昨年のTACおよび規制措置が今年も引き続き適用されることになりました。

2.大西洋クロマグロの資源管理措置

 19?20年の未配分であった漁獲枠を国別漁獲割当量として各国に配分することが合意されました。我が国の国別漁獲割当量は以下のとおりです。

 2019年:2,544トン(16トン増加)

 2020年:2,819トン(18トン増加)

3.ICCAT条約改正

 条約の改正について、サメ類などの対象魚種の拡大や漁業主体の規程を含む改正案が合意されました。

 次回の年次会合は、平成31年(2019年)11月にキュラソーで開催される予定です。

(水産庁国際課)