[1125]大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

2023年2月17日

年次会合の結果について

東水域のTACは4万570?に

日本割り当ては3114?

 昨年11月14日から21日まで、ポルトガルで開催された、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第23回特別会合(年次会合)の結果についてお知らせします。会合には、日本、欧州連合(EU)、米国、カナダ、中国、ブラジル、南アフリカなど52か国・地域の参加があり、我が国からは、太田農林水産省顧問(ICCAT政府代表、パネル2議長)のほか、水産庁、外務省、経済産業省、水産資源研究所等から関係者が出席しました。年次会合の主な結果は次のとおりです。

1.大西洋クロマグロの資源管理措置

 2023?25年のTACとして、東水域は漁獲可能量を36,000トンから40,570トン(我が国割当3,114トン)に増加させることが合意されました。西水域については本年の2,726トン(我が国割当664.52トン)を維持することとなりました。

 国別漁獲割当量は以下のとおりです。

(1)東水域の総漁獲可能量(TAC)(主要国)単位:トン

      21年    22年    23?25年

TAC   36,000   36,000   40,570

うち日本   2,819   2,819   3,114

うちEU  19,460   19,460   21,503

うちモロッコ 3,284   3,284   3,700

※各国の漁獲枠には移譲分を含まず。

(2)西水域の総漁獲可能量(TAC)(主要国)単位:トン

      21年    22年    23?25年

TAC   2,350   2,726   2,726

うち日本   407.48   664.52   664.52

うち米国  1,247.86  1,316.14  1,316.14

うちカナダ  515.59   543.65   543.65

※各国の漁獲枠には移譲分を含まず。

2.熱帯マグロ(メバチ、キハダ)の資源管理措置

 23年以降の漁獲可能量(TAC)および国別割当量やまき網のFAD(集魚装置)規制等について議論が行われました。メバチのTACは本年の62,000トン(我が国割当は昨年と同様13,979.84トン)を維持し、キハダについても、本年のTACを維持することとなりました(国別割当は設定されておりません)。また、23年のFADs操業の禁漁期間は1月1日?3月13日です(昨年から変更なし)。

3.ウミガメ混獲回避措置

 今次会合において、ウミガメの混獲回避措置が採択され、浅縄(設置水深100メートル以浅)のはえ縄について

(1)大型サークルフックのみの使用

(2)魚餌のみの使用

(3)その他委員会が認めたもの―から少なくとも1つを実施することが合意されました。

4.次回会合

 次回年次会合は、23年11月にエジプトで開催される予定です。

 水産庁国際課