2020年3月12日
2020年TACは6万2500トン、日本割り当ては1万3980トンに。
昨年11月18日?25日まで、スペイン王国のパルマ・デ・マヨルカにおいて「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)年次会合(第26回通常会合)」が開催されました。
会議には、日本、米国、カナダ、ブラジル、南アフリカ、中国、EUなど46ヵ国・地域が参加しました。我が国からは、太田水産庁資源管理部審議官(政府代表)ほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構及び関係業界の関係者が出席しました。
主な結果は以下のとおりです。
(1)熱帯マグロ(メバチ、キハダ)の資源管理措置
2020年(令和2年)および2021年(令和3年)のメバチの総漁獲可能量(TAC)として以下が合意されました。
2020年:TAC6万2500トン(うち我が国割当量1万3980トン)
2021年:TAC6万1500トン(未決定。4月の中間会合で議論)
2019年のTACは6万5000トン(我が国割当量は1万7696トン)
我が国の2018年漁獲量は9850トン。大西洋のメバチ漁獲量は全世界の2割であり、本TACの削減による我が国への供給量の影響は限定的。
(2)北、南大西洋ヨシキリザメの資源管理措置
2020年(令和2年)からの北大西洋ヨシキリザメのTACは3万9102トン、我が国の漁獲可能量は4010トンとなりました。(我が国の2018年の漁獲量は4111トン)
また、2020年(令和2年)からの南大西洋ヨシキリザメのTACは2万8923トンとなりました。(我が国の2018年の漁獲量は3,495トン)
国別漁獲可能量の設定はありません。なお、サメ類に対するTAC設定は、すべてのマグロ地域漁業管理機関(RFMO)を通じて初めてとなります。
(3)ICCAT条約改正
対象魚種の拡大や漁業主体の規定を含む条約改正案が承認されました。今後、同改正条約の批准に向け、国内のプロセスを進めていく予定です。
(4)次回会合
次回年次会合は、本年(2020年)11月にトルコで開催される予定です。
(水産庁国際課)