[1133]「インド洋まぐろ類委員会(IOTC) 第27回年次会合」の結果について

2023年7月4日

メバチの国別漁獲上限管理採択

キハダの引き下げは合意せず

 今回は今年5月8日から12日まで、モーリシャス共和国およびウェブ形式で開催された「インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第27回年次会合」の結果についてお知らせします。この会議ではインド洋におけるマグロ類の保存管理措置などについて議論が行われました。

 会合には、加盟30カ国・地域のうち日本、中国、韓国、インドネシア、豪州、モルディブ、南アフリカ共和国、欧州連合(EU)など28か国・地域の参加があり、わが国からは、鹿田敏嗣水産庁資源管理部国際課海外漁業協力室長のほか水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構および関連漁業団体の関係者が出席しました。

 今回の会議では、資源状況が懸念されているメバチについて、わが国が提案した国別漁獲上限を定める資源管理措置が新たに採択されました。わが国は、2024年、25年はそれぞれ3684トン以下に制限されます。

 資源の悪化が深刻なキハダの国別漁獲上限の引き下げについては合意に至らず、21年の年次会合で合意された措置を継続しつつ議論を続けることとなりました。わが国の23年のキハダの漁獲量は、引き続き17年から19年の最大漁獲量である4003トン以下に制限されます。集魚装置(FADs)の規制措置の見直しは合意されず、引き続き議論を続けることとなりました。

 次回年次会合は、24年5月にバンコク(タイ)で開催される予定。

(水産庁国際課)