[1139]全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第101回年次会合の結果について

2023年10月24日

 8月7日から11日(現地時間)まで、「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)第101回年次会合」がカナダのビクトリアでウェブ会議と併用する形式で行われました。

 会議には、日本、米国、カナダ、欧州連合(EU)、中国、韓国、台湾、フランス(海外領土)、メキシコ、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、ニカラグア、パナマ、バヌアツ、ベネズエラ、ベリーズ、ペルー(20ヶ国・地域)ほか、関係する国際機関、NGOの代表などが参加しました。わが国からは、福田水産庁資源管理部参事官(わが国代表)ほか、水産庁、外務省、関係団体などの関係者が参加しました。

 会議では、太平洋クロマグロ、北太平洋ビンナガおよびメバチ・キハダの資源管理についての議論が行われ、以下について決定されました。

(1)太平洋クロマグロ
 本年7月に開催された中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会・全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)合同作業部会で合意された暫定的な管理ルール(資源回復目標<初期資源量の20%>達成後、新たな管理方式の策定までの間に適用するもので、資源が初期資源量の20%以上に維持される範囲で、管理措置の変更が可能)を採択。

(2)北太平洋ビンナガ
 中長期的に適用される北太平洋ビンナガの管理枠組みに関する具体的な漁獲制御ルールを含む管理方式を採択。

(3)メバチ・キハダ
 現行措置(2024年まで有効)の実施状況のレビューが行われるとともに、巻き網漁業におけるメバチ漁獲量の正確な把握のための管理プロジェクトの継続が承認されました。

 (水産庁国際課)