シラスウナギ流適法に対応、二次元コードとスマホで管理

2023年6月19日

シラスウナギ流通適正化システムの開発の現状で話す中井課長補佐

 シラスウナギへ水産流通適正化法(流適法)が2025年12月に適用されるのを前に、水産庁では現在、トレーサビリティ(履歴管理)実現のための二次元コードとスマートフォンを組み合わせたシステム導入の準備を進めている。漁獲番号や荷口番号の管理・記録の業務を現場に過度な負担をかけることなく行い、シラスウナギ流通の課題とされている密漁・未報告・過少報告を解消する。流適法適用前の運用開始を目指す。(2面に関連記事)

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 民間企業に委託して実施した22年度調査事業「ウナギ産業価値連鎖トレーサビリティ導入評価プロジェクト」により、現場のニーズ把握から概念設計まで完了した。産地ごとに異なる流通経路や取扱者の名称などを、共通の役割・機能を洗い出して単純化。課題を整理したうえで、流適法の内容を満たしながら流通の適正化と業務負担の軽減を同時に図ることができる仕組みを考案した。[....]