FAO2020年統計、世界の生産量横ばい 

2022年4月1日

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世界の水産物総生産量推移

 2020年の世界の水産物生産量は約2億1400万トンで前年のほぼ横ばいとなった。国連食糧農業機関(FAO)が3月30日に発表した。養殖が増加した国を魚種別でみると、養殖が増加し天然水産物の漁獲が減少する傾向に変わりはないが、いずれも2%程度の増減にとどまっている。

 FAOが発表した漁獲および養殖を含む世界の水産物生産統計によると、20年の全生産量は17年からの2億トン台をキープし、養殖が増え、天然水産物の漁獲が減少する傾向となった。

 国別の全生産量をみるとペルー、ロシアの生産が増やす一方で米国の生産が減少。順位を前年の5位から7位に落とした。

 天然水産物の漁獲は、アンチョビの漁獲が増えたペルーが漁獲量で3位に入った。養殖の国別順位の上位は前年とほぼ同じとなった。[....]