2020年2月28日
今年の協力費は0円に、サンマなどの調査協力計画を採択。
「日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定」に基づく日ロ漁業委員会は、毎年、翌年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の漁獲割当量などの操業条件などについて協議を行っています。今回の会議は、令和元年12月2日から12月7日まで、モスクワにおいて開催されました。
会議では、日本側の交渉団長を神谷崇水産庁資源管理部長が務め、ロシア側団長はサフチュク露連邦漁業庁副長官が務めました。このほか、両国の関係省庁や民間団体の代表者が会議に出席しました。日本側がロシア側に支払う協力費については中断することとなり、令和2年の協力費は0円となったほか、主な結果は次のとおりです。
(1)操業条件
今回の会議では、2020年の日ロ双方の200海里水域における相手国漁船の操業条件について協議が行われました。協議の結果、以下の内容で妥結しました。
?ロシア200海里水域における日本漁船の操業条件
【相互入漁】
(ア)漁獲割当量:90,000トン
(イ)主な魚種別の割当量:
サンマ 70,927.4トン、スルメイカ 5,814.25トン、マダラ 810トン
(ウ)総隻数:592隻
(エ)協力費:0円
【有償入漁】
(ア)漁獲割当量:1,062.2トン
(イ)総隻数:22隻
(ウ)見返り金:4,112.2万円
?日本200海里水域におけるロシア漁船の操業条件
【相互入漁】
(ア)漁獲割当量:90,000トン
(イ)主な魚種別の割当量:サバ 51,500トン、マイワシ 23,500トン、イトヒキダラ 15,000トン
(ウ)総隻数:89隻
(2)その他
日ロの研究機関が参画して行われる両国水域に存在する水棲生物資源に関する調査協力について議論し、サンマ、マサバ、マイワシ、鯨類などの生態および数量動態に関する調査などの調査協力計画が採択されました。
(水産庁国際課)