<新クジラ探訪記・高知編>来年は捕鯨開始から400年

2023年1月31日

高知市場に入荷した宮崎産ミンク

 1624年の突き取り式に始まる捕鯨の歴史がある高知。来年は400年を迎える。

 昨年12月中旬の早朝、高知市中央卸売市場のセリ場には宮崎県の定置網で獲れたミンククジラが並んだ。同市場伊野部仁主任は、「水産は最近はセリが少ない」といい、鯨肉も相対販売され残りはわずかだった。卸会社・大熊水産(株)の中村隆一取締役は、「頭部など売り先が持ち帰った。赤肉はキロ約4000円で販売した」と話した。短時間に一頭を売り切る市場。改めて高知の鯨食文化の力強さを感じた。

 観光客が多数訪れる高知市内のひろめ市場や近隣飲食店では、鯨肉を刺身や竜田揚げなどで提供する店舗も多く賑わう。[....]