商業捕鯨再開1周年セミナー、鯨肉の機能性を紹介/日本捕鯨協会

2020年9月1日

日本捕鯨協会のマスコットキャラクターのバレニンちゃん(中央)

 日本捕鯨協会(山村和夫理事長)は8月27日、都内で鯨肉の機能性をテーマに商業捕鯨再開1周年特別メディアセミナーを開いた。

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 セミナーでは鯨肉由来のペプチド・バレニンの抗疲労や認知症に対する効果などを研究する星薬科大学の塩田清二生命科学先導研究センター特任教授の講演に続き、「クジラ成分が与えるアスリートへの可能性」をテーマに体操女子元日本代表の田中理恵さんを交えた特別対談が行われた。

 塩田特任教授の研究では鯨肉の赤肉に特に多く含まれるバレニンを摂取することでストレスが軽減され、認知症の進行を抑制・改善する可能性が高いことが分かったという。また年内にもバレニン摂取の免疫効果についての結果をまとめ、来年1月をめどに成果を発表する予定だという。塩田特任教授は「新型コロナウイルス感染では高齢者の重症化が目立つが、その解決にもつながるのではないか」と話した。[....]