<商材シリーズ・タコ>年末商戦、厳しくも昨年並みか

2022年11月10日

今年の年末は昨年並みが予想される

 昨年一気に冷え込んだタコ市況だったが、今年はタコだけではなく、さまざまな水産物の魚価が上がっている状況もあり、今年の年末商戦を予想する見方はさまざまだ。今年は北海ミズダコが不漁で高値推移、年末商材としての酢ダコ原料は、アフリカ原料に一部戻る動きがあるとされる。年末だけをみると、タコの販売数量は落ち込むことはあっても金額的には昨年並みとみる向きもあるようだ。

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 主力のアフリカ原料は相変わらず高値張り付きで、今年に入っても日本は旺盛な欧州勢力に買い負け、出番を失っていたが、夏のモーリタニアの漁がよかったことやスペインの買い意欲が一服して、少し落ち着きをみせてきたことなどから、在庫薄の日本は少しずつ小型サイズ中心に買い付けを増やしてきた。一服感をみせているとはいえ、スペインがアフリカ原料の買い付けの主流であることには変わらず、堅調な買いは今後も続くとみられる。[....]