2019年・年末商戦/主要9商材総括

2020年1月15日

 水産業界にとって2019年の年末商戦は、原料調達面ではカニなどの一部を除き、近年の値上がり一辺倒の状況から潮目が変化した。そのため荷動きが好転した商材が多かったものの、相場の下げ幅ほどの成果は得られなかったもよう。消費増税で可処分所得が減った影響か消費者の高額品への購買意欲はやや鈍く、小売では値頃な商品に人気が集まった。商材の評価は総じて平均点に収束している。

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 消費税率引き上げや軽減税率導入、平成時代の終了に伴う祝日の1日減など前年にない要素が加わって、予測の立てにくい中での商いとなった。祝日の消失で、クリスマス商戦の売場が前倒しになった影響からか、正月用品の売場に早めに切り替わったところが多かった。[....]