24年TAC案提示 カタクチ7.7万トン、ウルメ4.4万トン

2023年10月18日

クリックで画像を大きく表示します

2024管理年度(1~12月)TAC配分

 水産庁は16日、対馬暖流系群のカタクチイワシとウルメイワシの、2024年漁期(1~12月)漁獲可能量(TAC)設定に関する意見交換会を福岡市内で開催した。カタクチは7・7万トン、ウルメは4・4万トンのTAC案を提示。管理はステップアップ方式の1年目・ステップ1で実施するため、具体的な配分数量は設けず、国の一括管理とする。

       ◇       ◇       ◇

 カタクチは煮干や田作りで利用が多い、0~1歳魚(シラスを含まない)の漁獲量を最大化する考えで目標値を設定した。最大持続生産量(MSY、5・0万トン)を達成するために必要な親魚量(目標管理基準値案)は、6・8万トンになる。

 ただし、22年の親魚量は4・7万トンで、これを下回る。親魚量を増やして将来も安定した漁獲を続けるため、10年後に親魚量が目標を上回る確率が50%以上となる調整係数(β=0・9)を漁獲シナリオとした。この場合24年の生物学的許容漁獲量(ABC)は、22年の漁獲量(3・8万トン)の約2倍に当たる7・7万トンとなる。[....]