スルメイカ資源、秋季群「単年上振れ」/水産庁

2020年12月8日

 水産庁は4日、水産研究・教育機構が取りまとめたスルメイカ資源評価結果を公表した。2020年の資源量は秋季発生系群が70・8万トン(19年54・1万トン)と過去10年で最低だった前年から持ち直した一方、冬季発生系群は16・6万トン(19・8万トン)と減少。秋季群は前回発表から大幅な回復となったが、水産機構は「15年以前を考えると資源状況は依然として厳しい。この中で単年として上振れした」との認識を示している。

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 漁獲の主体が日本海となる秋季群の親魚量は、22万5000トン(15万トン)。10年後に最大持続生産量(MSY)である27・3万トンを50%以上の確率で実現するための来年の漁獲量は18・7万トンと試算し、25年に親魚量が限界管理基準案を上回る確率は71%と推測した。

 資源量を推定値としていた10月発表時点の来年の漁獲量予測は6・0万トンだったが、[....]