相馬沖底、震災前50%超

2023年12月8日

 漁業・養殖業復興支援事業の第42回中央協議会が7日に都内で開かれ、福島県地域漁業復興プロジェクトの相馬地区沖合底びき網部会の3年目の実証結果と、江名・中之作地区さんま部会の2年目の実証結果の報告を受けた。相馬地区沖合底びき網部会の23隻は、事業3年目(2022年9月~23年6月)、新たに漁獲対象としたサバ類の増加で、最終目標だった東日本大震災前の50%以上を、計画期間を2年残して達成したことを報告した。ただ、福島県沖の現状利用している漁場に対する漁獲努力量は限界に近く、漁場拡大が課題との認識を共有した。

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 相馬地区沖合底びき網部会は事業3年目に2583トンを水揚げ。復興計画目標としていた2347トン(震災前の4771トンの49%)の1割増を達成し、震災前の50%(2386トン)超えを達成した。上積みに貢献したのはこれまで漁獲を避けていたサバ類で、サバ類だけで468トン(516%増)と、前事業年の6倍近くをまとめた。[....]