サバ類、22年TAC減少予測 

2021年12月28日

水産庁は24日、2020年の調査や漁獲データを加えて更新した、最新のサバ類(4系群)資源評価結果を公表した。22年漁期(22年7月?23年6月)の生物学的許容漁獲量(ABC)は、最も漁獲量の多いマサバ太平洋系群でも49・9万トンの評価で、ゴマサバ東シナ海系群を除き前年漁期を下回った。そのため、22年漁期の漁獲可能量(TAC)は太平洋で15%、日本海で28%それぞれ減少が見込まれる。
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マサバ太平洋系群が最大持続生産量(MSY)を実現する親魚量は154・5万トンだが、20年漁期時点では届かず、一方で漁獲圧はMSYを実現する水準を上回っている。だが、親魚量は増加傾向にあり、現行シナリオの継続で22年漁期の親魚量は、目標管理基準値を上回る197・9万トンと見込まれた。それに伴いABCは22年漁期に一度下がるが、23年漁期に63・6万トンへ回復すると予測された。[....]