能登・狼煙漁港で直轄工事へ 浚渫で港内水深を確保

2024年5月9日

 水産庁は7日、元日に発生した能登半島地震で被災した第4種漁港である狼煙(のろし)漁港で浚渫(しゅんせつ)工事に着手すると発表した。5月中旬に作業を開始し、避難港としての機能を回復させる。水産庁による直轄代行工事は、東日本大震災以来。国土交通省では、水産物の陸揚げ機能もある輪島港などですでに直轄工事を行っている。

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 1月19日に「令和六年能登半島地震による災害についての非常災害の指定に関する政令」が公布・施行されたことにより国による災害復旧の代行工事が可能となり、これを受けて石川県知事は狼煙漁港について国の代行による災害復旧工事の要請書を農林水産大臣あてに提出。2月8日に大臣から要請通りに水産庁による代行工事を実施するとの回答が出されていた。[....]