水産庁、SH会合/来年1月ステップTACスタート

2023年2月20日

 カタクチイワシ、ウルメイワシの対馬暖流系群の資源管理について検討するステークホルダー(SH)会合が16日、2日間の日程を終えて閉幕した。初めて示された漁獲可能量(TAC)管理のステップアップ方式で議論が紛糾したが、水産庁は、「ステップ方式は、現場の声を反映し集中して課題を解決していくための期間。ステップ3の前までに、突発的な漁獲や混獲問題などの課題を解決し理解が得られるようにしていく」と述べ、会を閉じた。カタクチ・ウルメ対馬暖流系群は来年1月、今回議論した資源管理目標や漁獲シナリオのもと、ステップ1から始まる新たなTAC管理をスタートする。

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 福岡市内の会場で2日間、オンラインを交えて開かれた会合は、対象魚種の管理目標や漁獲シナリオの議論もそこそこに、TAC管理のステップアップ方式に議論が集中した。ステップ3までの期間を最長3年で「先延ばししない」としていることに、「答えありきの提案」「幅をもたせられないか」など多くの反論、疑問が投げ掛けられた。[....]