水政審、TAC前借り柔軟に

2024年3月14日

 水産政策審議会資源管理分科会が12日に農林水産省で開かれ、マサバ対馬暖流系群とゴマサバ東シナ海系群で2022管理年度(22年7月~23年6月)に導入された、翌管理年度との漁獲可能量(TAC)調整の規定が見直された。発動条件がより柔軟に示されたほか、前借りしても未消化に終わったTACは、国の留保として翌管理年度に繰り越せるようになる。

       ◇       ◇       ◇

 当該資源で現行の規定は、翌管理年度から前借りしたTACに未利用分が生じた場合、元には戻せなかった。そのため22管理年度はルールが整備され枠が追加されたものの、時すでに遅く魚群が消失。当事者の想定通りに枠を利用できないまま、前借りした分は23管理年度から差し引かれた。[....]