北米抱卵ニシン漁、供給安定

2013年5月16日

 米国アラスカ・ブリストル湾の抱卵ニシン漁は順調に推移しており、初日の11日以来、連日安定した水揚げをみせている。現地13日までの累計では、早くも全体で漁獲枠の26・4%に達した。

 米国アラスカ漁業狩猟局(ADF&G)によると、13日には巻網の3回目と刺網の2回目が操業。巻網は18隻で2070トン(Sトン、以下同)を、刺網は94隻で920トンをそれぞれ水揚げした。

 これで11日以降の累計漁獲量は、巻網が6666トン、刺網が1266トンに達し、漁獲枠に対して巻網31・7%、刺網14・0%を消化。巻網はすでに3分の1に迫っており、全体では枠の26・4%と、4分の1を超えた水準となった。

 注目の魚体は引き続き昨年より大型で、巻網3回目は393グラム平均。カズノコの卵率(生卵換算での歩留まり)も前日より0・1%上向いて9・6%となった。刺網2回目は411グラム、11・2%といずれも初回データを若干下回ったが、おおむね安定したスタートとなっている。

(「北米抱卵ニシン漁とカズノコ生産実績」、「ブリストル湾抱卵ニシン漁の推移」一覧は本紙参照)[....]