わら焼き・タタキで盛況、気仙沼かつお祭り

2023年7月26日

わら焼きの香ばしい匂いに多くの人が引き寄せられていた

 26年連続生鮮カツオ水揚げ日本一の実績を誇る宮城・気仙沼市の内湾商業施設広場で22日、カツオのわら焼き実演とタタキを振る舞う「気仙沼かつお祭り」のイベントが実施された。その日水揚げされたばかりの新鮮な季節の味を楽しもうと、多くの家族連れや観光客が訪れ、程よく脂の乗ったカツオのおいしさに舌鼓を打った。

 会場では午前11時からわら焼きのデモンストレーションを開始した。ドラム缶で作った焼き台に、市の水産課職員が稲わらの束を次々入れて点火。勢いよく炎が上がり始めると、地元の寿司店の若手板前が長柄の特製器具でカツオのサクを次々と香ばしく焼き上げていった。わらとカツオの焼ける匂いに誘われて多くの人が周りを取り囲み、配布開始前から会場には100人以上の列となった。

 カツオはその日水揚げされたばかりの2・5~4キロ(中―大サイズ)を使用。切り分けを担当した板前は「夏場にしては脂がよく乗っていてかなりの上物」と話しており、実際に味わった来場者も舌鼓を打ちながら「たまらないおいしさ」「夏はこれがいちばん」などと話していた。200食以上が用意されていたが、わずか1時間で〝売り切れ〟に。午後2時からも約300食が振る舞われたが、そちらもすぐになくなる盛況ぶりをみせた。[....]