宮城県水産高で麺屋武蔵社長が「あらーめん」特別授業

2017年6月1日

生徒たちに調理のコツを教える矢都木社長

 東京の人気ラーメン店・麺屋武蔵の矢都木二郎社長が5月23日、石巻市渡波の宮城県水産高校を訪れ、「あらーめん」の作り方を教える特別授業を行った。スープに魚のアラを使うのが特徴で、ラーメンファンの舌をうならせる職人技を披露、生臭みを抑える手法やうま味を際立たせるコツなどを伝授。「石巻は水産食材の宝庫。加工残滓(し)もおいしく活用できる」と熱く指導した。

 授業は調理類型の2、3年生39人が対象。調理実習室に集合した生徒らの前に、矢都木社長は3人のスタッフとともに麺屋武蔵のロゴ入りの赤いTシャツ姿で登場した。最初はスープ作り。コンブダシと手羽先でベースを作ったあと、そこに軽く湯通ししたヒラメのアラを投入し、「新鮮な素材を使うのが基本。塩を多めに振り、前日からしっかり脱水すれば生臭みを抑えられる」「湯通しするとうま味を一層引き出せる」などとポイントを説明。生徒たちは真剣にメモを取ったり写真を撮ったりした。

 2時間ほどで「あらーめん」が完成。試食した生徒たちは「魚臭さが全くない。あっさりした味で本本当においしい」などと話していた。前日には仕事内容、働く姿勢などを教える講義も行った。[....]