NZ政府、沖合養殖承認/キングで世界初

2024年3月6日

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イケス設置予想図

 ニュージーランドキングサーモン社(NZKS社、本社=ニュージーランド〈NZ〉・ネルソン)はこのほど、NZ沖合7キロで計画するキングサーモン沖合養殖プロジェクト(PJ)が同国政府から正式承認を得たと発表した。キングサーモンの沖合養殖は世界初。初水揚げは2027年後半~28年初頭を予定、32年には1万トンの生産を計画している。

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 申請から9年をかけ、ようやく動き出したPJの名称は「Blue Endeavour(ブルーエンデバー)」。カール・キャリントン最高経営責任者(CEO)は、「今回の政府の正式な承認により、次のステップに進むことになる。今後18か月は海面や海底、環境への影響などのモニタリング調査を行い、25年から試験的なパイロットファームを設置する。ブルーエンデバーが完全に稼働すれば年間3億NZドル(約275億円)の新たな収益を生み出す可能性がある」とコメントしている。[....]