23年宮城ギンザケ、予想1700トン減の1万5560トン

2023年2月13日

稚魚搬入量に増減なかったが、豊漁の昨年から1割減産との見通しに

 宮城県産養殖ギンザケの2023年予想生産量が前年比1700トン減の1万5560トンとなった。イケスに入れた稚魚量にほとんど増減なかったが、昨年がまれにみる豊漁(高い成長倍率)だったため、平年並みの場合は「1割近い減産」との見通しになった。ただ、ここまでの成育は「極めて良好」とされており、この先も順調なら積み足す可能性大。出荷は来月上旬にスタートして7月末まで行われ、国内最大のサーモン生産県がどんな結果を残すのか注目される。

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 JFみやぎが県内でギンザケの養殖事業を行う商社や生産者に実施した聞き取り調査によると、23年の生産体制は経営体59件(前年も同数)、イケス234基(228基)で、イケスに投入された稚魚は延べ1353トン(1356トン)だった。これに近年の実績から想定した成長倍率(11・5倍)を掛けた予想生産量は1万5560トンとなり、昨年実績(1万7253トン)を1693トン下回った。[....]